厚労省職員や警察官をかたる人物に「個人情報が悪用されているかもしれない」などと言われ、富山市の60代の男性が、801万円をだまし取られていたことがわかりました。 富山南警察署によりますと、富山市に住む60代男性の勤務先の固定電話に「厚生労働省保険課です。健康保険のことで連絡があります」という自動音声ガイダンスの電話がかかってきました。 男性が指示されたボタンを押すと、厚生労働省職員を名乗る人物に電話がつながり「あなたが大阪で受けた手術に関して保険金の請求があった」と告げられました。 身に覚えがないと伝えた男性に「あなたの個人情報が悪用されているかもしれない。警察に電話をつなぎます」と言って、大阪府警察のカトウを名乗る男につながりました。 カトウを名乗る男は「警察とLINEの会社で作った専用回線があるので、LINEで連絡を取りたい」と述べ、LINEのビデオ通話で制服姿のまま警察手帳を見せました。 さらに「詐欺事件を捜査していて、あなたの口座が資金洗浄として使われている可能性がある。逮捕状を準備して捜査に臨んでいる」などと告げたうえで「あなたの所有している紙幣を調査しなければならない」と指示してきました。 そして男性は、9月29日から10月1日までの間に、金融機関のATMやインターネットバンキングから指示された口座に4回にわたり合計801万円を振り込んだということです。 その後、カトウを名乗る男から「今後あなたを逮捕する予定であるが、保釈金を支払えば大丈夫」などと言われ、さらに現金を要求されたことから不審に思い、警察に相談したところで詐欺被害に気づいたということです。 警察は、警察官や検察官を名乗る者から「捜査対象となっている」などと電話があった場合は、相手の名前や所属部署を確認し、一度電話を切って家族や警察に相談するよう呼びかけています。