新庄市の旧明倫中学校で1993年、当時1年の男子生徒がマットの中で死亡した事件をめぐり、遺族が元生徒3人に対し支払われていない損害賠償金の支払いを求めた訴訟の第一回口頭弁論が開かれました。元生徒側は改めて「無実」を主張し、請求の棄却を求めました。 この事件は1993年1月、当時の新庄市立明倫中学校の1年生だった児玉有平さんが体育館用具室のマットの中で死亡した状態で見つかったものです。当時、監禁致死などの疑いで上級生ら7人の少年が逮捕・補導されましたが、刑事と民事の司法の判断は揺れ動きました。そして発生から12年後の2005年、民事訴訟で元生徒7人に対し総額およそ5800万円の損害賠償の支払いを命じた司法判断が確定しました。 その後、遺族側は勤務先などが分かっている元生徒に対し、給与の差し押さえを行いましたが、勤務先が分からない元生徒3人については差し押さえができず、損害賠償金の支払いが行われてきませんでした。民事判決の損害賠償の請求権は10年で時効を迎えるため、遺族は請求権がなくなるのを防ごうと2016年に続いて2025年11月には元生徒3人を提訴しました。 23日、第一回口頭弁論が山形地方裁判所で開かれました。 元生徒側は書類で改めて元生徒は無実とした上で、「損害賠償の請求権は既に消滅している」と主張し、原告の請求の棄却を求め争う姿勢を示しました。 遺族側の弁護士によりますと、これまでのところ、元生徒側から自発的な賠償金の支払いはないということです。遺族側は「事件を風化させない。遺族の悲しみは何年経ってもまったく癒えることはない」とコメントしています。 次回の手続きは3月6日に予定されています。