検察「虐待だ」vs弁護「病気だ」無罪続出の「揺さぶられっ子症候群(SBS)」裁判の最前線 検察の頼みの綱は“眼科学会の『シン・手引き』” 弁護士が懸念「また冤罪生む」

「僕はやっていません。隣の部屋にいて、様子が急変してから気づいたんです」 大阪地裁近くの公園で、絞り出すような声で潔白を訴えた40代の男性。 交際相手の赤ちゃんに「揺さぶり」による暴行を加えたとして、傷害罪に問われている。 従来、乳幼児に「硬膜下血腫・網膜出血・脳浮腫」の3つの症状(SBS=Shaken Baby Syndrome=揺さぶられっ子症候群の3徴候)が見つかれば、それだけで激しく揺さぶった”虐待”とされてきた。 しかし、SBS事件の冤罪救済を担うチーム「検証プロジェクト」の登場により、2018年以降「病気や事故でもこの症状は起こりうる」とされ、無罪判決が相次ぐ異例の事態となっている。 もはや「3徴候」だけでの立件はできない。起訴に慎重な姿勢に転じた検察だが、新たな裁判で「頼みの綱」としたのは、ある学会が公表したばかりの“手引き”だった。 信頼に値する医学的知見か、それとも、新たな冤罪の温床か。 12人の医師が証言台に立ち、まもなく判決を迎える、ある「揺さぶられっ子症候群(SBS)」裁判。その最前線を報告する。 (関西テレビ報道センター記者・上田大輔)

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