偽マイナで銀行カード詐取疑い、男ら逮捕 架空の人物つくりあげたか

偽のマイナンバーカードを使ってキャッシュカードをだまし取ったとして、警視庁は27日、職業不詳の男2人を詐欺などの疑いで逮捕した。2人が関与する詐欺グループは、架空の人物のマイナカードで計168口座を開設し、クレジットカード計437枚を不正につくった疑いがあるという。捜査関係者への取材でわかった。 架空の人物になりすまして作った口座やクレカなどを使って、消費者金融で金を借りたり、高級ブランドバッグの買い物をしたりしていたといい、警視庁は、グループが計6億円相当を不正に得たとみている。 グループはどのようにして、架空の人物をつくりあげたのか。 目をつけたのが生活困窮している男性らで、東京・上野公園で声をかけるなどした。ネット上で口座を開設するには、顔を撮影する必要があったためだ。 ホテルで顔を自撮りさせるなどし、マイナカードの偽造や口座の不正開設などをしていたという。 ■報酬は週1万円程度 だまし取ったキャッシュカードなどの受け取る場所の確保のためにも男性らを利用した。男性らを法人代表などにさせて法人名義などで不動産の物件も契約した。 男性らには、週1万円程度の報酬が支払われ、3年間で約140万円に上る例もあったという。 捜査関係者によると、27日に逮捕されたのは、いずれも職業不詳の林茂樹(52)=東京都豊島区=と田中一郎(68)=葛飾区=の両容疑者。2人は他の者と共謀して2021年5~6月、偽のマイナンバーカードなどのデータを銀行に送り、架空の人物になりすましてキャッシュカードをだまし取った疑いがあるという。林容疑者が指示し、田中容疑者が報酬を支払う役割だった、と警視庁はみている。(三井新、西岡矩毅)

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