捜査員が架空の身分証を使って闇バイトに応募し、犯罪グループに接触する「仮装身分捜査」について警察庁は29日、昨年中に13件を実施し、うち4件で5人の実行役を強盗予備や詐欺未遂の容疑で逮捕したと発表した。警察庁は「犯罪被害の防止や検挙で一定の効果が出ている。これまでの事例で得た知見を全国警察で共有し、さらに進めていきたい」としている。 新たな捜査手法として昨年1月に導入して以降、実施状況をまとめたのは初めて。仮装身分捜査の導入のきっかけは、2024年に関東地方で闇バイトによる強盗などの事件が相次いだことだった。 警察庁は昨年1月23日、実施要領を全国に通知した。警察が架空の住所や名前、顔を使った運転免許証やマイナンバーカード、学生証などを用意し、詐欺の被害金を被害者から受け取る「受け子」や強盗などの実行役を募集する闇バイトに応募。リクルーター役らとやりとりした上で、指示の通りに指定場所に出向き、現れた「回収役」などの犯罪グループメンバーに接触し、確保する手法だ。