売春に関与した2件の罪で今年7月に有罪評決を受けていた米音楽界の大物プロデューサー、ショーン・コムズ被告(55)が3日、禁固4年2カ月の判決が言い渡された。同被告は逮捕された昨年9月から拘置が続いており、勾留期間が刑期に算入される可能性が高く、3年以内に釈放される見通しだと報じられている。検察は禁錮11年余りを求刑していた。 法廷で量刑の発表を前に同被告は、「私は深く謙虚になり、心の底から打ちのめされました」と涙ながらに述べ、心から申し訳けないと被害者らに謝罪。恥ずべき、病的な行動だったと自らの行動を振り返り、「寛大な処分をお願いします」「どうかお慈悲を」と懇願する場面もあった。同被告は、薬物を用いた「フリークオフ」と呼ばれる乱交パーティーに元交際相手2人を強制的に参加させ、その様子を鑑賞したり、撮影したりしていたとされている。より重大な3件の罪については無罪評決が出ていた同被告の弁護士は、即時保釈を求めていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)