GPS機器や紛失防止タグなど、位置情報がわかる機器を悪用したストーカー事案の相談件数が年々増加しています。 身近なものに発信機が仕込まれる、その危険からどう身を守ればいいのでしょうか? ■水戸市ネイリスト殺害 発信機入りぬいぐるみで居場所特定か 2025年大晦日の夜、水戸市の自宅アパートでネイリストの小松本遥さんが殺害された事件。1月21日に元交際相手の大内拓実容疑者が殺人の疑いで逮捕されました。 大内容疑者は事件の数日前、位置情報を送る発信機が入った人気キャラクターのぬいぐるみを小松本さんの実家に送ったとみられています。 ぬいぐるみは、テーマパークの運営会社の名前で届けられ、中には懸賞の当選者へのプレゼントという趣旨の手紙が同封されていました。 実家に届いた荷物は、置き配で松本さんの実家に届けられ、その後小松本さんの自宅で保管されました。 警察は、大内容疑者が発信機の情報から小松本さんの自宅を特定した可能性があると見て捜査しています。 ■位置情報がわかる発信機とは 位置情報がわかる発信機には、一般的に「GPS機器」と「紛失防止タグ」があります。 「GPS機器」は、人工衛星と直接通信することによって、正確な位置を測定するものです。 「紛失防止タグ」は、タグの近くにあるスマホが電波を拾うことで、タグと連携させた自分のスマホで位置情報を取得する仕組みです。主にBluetoothを使用し通信しています。 どちらも数センチ程度の大きさで市販されており、鍵や財布、イヌの首輪などに付けることができます。 防犯アドバイザーの京師美佳氏は、ストーカー事案の常套手段として、位置情報がわかる発信機を悪用する例はとても多いと言います。 防犯アドバイザー 京師美佳氏: 紛失防止タグやGPSを使って行動監視をするのはストーカーの常套手段です。多くは普段見ないものに設置されたり、プレゼントの中に設置されます。 また、住所が特定できないときに実家に送ることもよくあります。ご家族は悪くないんですけれど、皆さん良かれと思って転送してあげるんです。 荷物が届いたときに、「こういうものが届いた」と先に連絡をもらって、自分に必要ないものは処分してもらう。ご家族の間でも、そういう話をしておくことは必要ですね。