12歳タイ人少女の人身取引事件「6人程度が関与」と母国の警察幹部

タイ国籍の当時12歳の少女が東京の「マッサージ店」で働かされていた事件で、タイ警察幹部は3日、少女を店に置き去りにした疑いで逮捕された少女の母親を含め、6人程度が事件に関与した疑いがあるとみて調べていると明らかにした。 この事件では、少女の母親が滞在先の台湾で売春に関わった疑いで逮捕され、昨年12月にタイに移送された後、タイ警察が人身取引などの疑いで逮捕し、調べを続けている。 この捜査を統括するタイ警察のタッチャイ副長官・人身取引対策センター長が3日、同警察本部で日本の警察庁の植木百合子・風俗環境対策室長と会談し、人身取引対策などについて協議。その後の記者会見で少女の事件の捜査状況に言及した。 タッチャイ氏によると、関与が疑われる6人はタイ人と日本人。一部は日本で逮捕され、残る数人も含め容疑が固まれば訴追されると述べた。 警視庁は昨年12月に店の経営者の男(51)を児童福祉法違反の疑いで逮捕。さらに今年1月、同容疑で店のマネジャーだったタイ国籍の女(38)を逮捕したと発表している。 タッチャイ氏は、タイ国境に近いミャンマー東部のコールセンターを拠点とするインターネットを使った国際詐欺にも言及。ミャンマー側の町タチレイで「日本人が(タイ側から)越境し、働かされているという情報が数カ月前からあり、調べている」と述べた。 タチレイは、ラオスを含めた3カ国の国境が交わり、かつて麻薬生産で有名だった「黄金の三角地帯」に近い町。ミャンマーの詐欺をめぐっては、拠点で働かされていた16歳の日本人の少年が昨年2月、ミャワディ近郊で保護されたほか、多数の日本人が巻き込まれたり、関与したりした例が明らかになっている。(バンコク=武石英史郎)

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