中国最高裁、カナダ人への死刑判決覆し再審決定

【AFP=時事】中国の最高人民法院(最高裁)がカナダ人ロバート・ロイド・シェレンバーグ氏への死刑判決を覆したと、カナダ政府関係者が6日、AFPに明かした。これは、カナダのマーク・カーニー首相が中国との貿易関係強化を目指す中、外交的雪解けの兆しとも受け取られている。 シェレンバーグ氏の弁護人は7日、北京でAFPの電話取材に応じ、最高人民法院が6日にこの決定を下したことを認めた。シェレンバーグ氏は、2014年に麻薬関連の罪で拘束された。 その後、2018年に中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕されたことをきっかけに、中国とカナダの関係は悪化。中国はカナダ人のマイケル・コブリグ氏とマイケル・スペーバー氏をスパイ容疑で拘束し、カナダ政府から報復行為だと非難を受けた。 2019年1月、一貫して無実を主張しているシェレンバーグ氏は再審にかけられ、麻薬密輸での15年の刑期は「軽すぎる」として死刑判決を受けた。 2014年から中国東北部の大連で拘束されているシェレンバーグ氏について弁護人は、遼寧省の高級人民法院(高裁)で再審が行われる予定だと述べた。再審の日程はまだ決まっていない。 昨年首相に就任したカーニー氏は、米国への貿易依存を減らすため、カナダの輸出市場を多角化する取り組みの一環として、1月に中国を訪問した。 外務省報道官のティダ・イット氏はAFPへの声明で、「中国の最高人民法院がロバート・シェレンバーグ氏の案件で下した決定を把握している」と述べた。 一方でイット氏は、カーニー氏の訪中における外交がシェレンバーグ氏の案件に関連し、中国裁判所の判断に影響したかどうかについてはコメントせず、「プライバシー保護の観点から、これ以上の情報は提供できない」と述べるにとどめた。【翻訳編集】 AFPBB News

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