小学館より、「マンガワンにおける新たな原作者起用問題と第三者委員会設置について」と題した声明が出された。 過日、小学館は「堕天作戦」の作者・山本章一が、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたことにより、同作の連載を中止したにもかかわらず、新連載「常人仮面」にて別のペンネームを使用し原作者として起用した件を公表していた。本事案を受け社内調査を進める中で、マンガワンで連載中の「星霜の心理士」についても原作者起用のプロセスと確認体制について調査が必要であることが判明したという。 小学館の説明によると、「星霜の心理士」の原作者・八ツ波樹は過去にマツキタツヤ名義で活動していた。2020年8月に強制わいせつ容疑で逮捕・起訴され、その後、有罪判決で懲役1年6か月、執行猶予3年を受けていたが、編集部はその事実を把握したうえで「星霜の心理士」の原作者として起用することを決定。判決の確定および執行猶予期間の満了、事件に対する反省の姿勢や再発防止への取り組み、専門家による社会復帰支援状況について確認を行い、総合的に判断した。 連載開始にあたっては、作画担当の雪平薫にも八ツ波の過去のペンネームと事件の経緯について説明。さまざまなリスクを鑑みたうえで、雪平は作画の依頼を受諾した。今回、八ツ波の過去を公表する旨の相談をした際も、雪平は連載継続と作画継続の意向を示していたという。 これらの件を受け、小学館は第三者委員会を設置する方針を決定。「堕天作戦」の連載中止と「常人仮面」の連載開始についての事実関係、担当編集者が原作者と被害者の和解協議に加わっていた経緯を把握するとともに、マンガワン編集部における作家・原作者起用のプロセスおよび編集部の人権意識を確認し、問題点を検証、原因を究明する方針だ。 また第三者委員会の調査に協力するため、マンガワン編集部は「星霜の心理士」についても更新を一時停止することを決定。停止に伴う作者両名の損害については、小学館が誠意を持って対応する方針と発表している。