勾留3年半、子どもにもさわれず 無罪判決の母親「たくさん泣いた」

生後11カ月の長女に暴行を加え死亡させたとして逮捕・起訴されていた松本亜里沙被告(29)=福岡県川崎町=に対し、福岡地裁は3日、無罪を言い渡した。 判決後、取材に応じた被告は判決について「ほっとしているとしか言えない」と話した。 法廷で判決を聞きながら、被告は涙を流していた。 2022年2月に県警に逮捕されてから、25年8月に保釈されるまで、勾留は3年半に及んだ。「異例とも知らず、仕方がないのかなと思って生活していた」と振り返る。 逮捕前、死亡した笑乃さんのきょうだいが生まれていたが、拘置所ではアクリル越しの面会で、触れることもできなかったという。 「子どもに経験させたくないことだった。なんでなんだと悔しく、たくさん泣いた。あまり言いたくないが、許せない」。 そのうえで、「一人だったら何回心が折れたか分からない。家族が『待っている、最後まで頑張ろう』と声をかけてくれた。それだけを信じて過ごしていた」と話した。 裁判では、死因となった笑乃さんの頭部のけがについて、故意の暴行か事故によるものかが争われた。 判決では、てんかんの持病のある被告が薬の服用をやめていた期間中に発作が起き、事故につながった可能性を指摘。「故意に暴行を加えたとは言えない」と判断した。 裁判長からは「あなたの動作で笑乃さんが亡くなったのがどういうことか、あなた自身が分かっていると思うので、そのことは忘れないようにしてください」と言葉をかけられた。 被告はこの点について取材に「それをずっと考えながら生活をしていた。死ぬまで反省しつづけるつもりです。これから先しっかり病気と向き合って示していくしかない」と話した。

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