故意に交通事故を起こして保険金をだまし取ったとして、警視庁は自動車内装工の小柳栄治(56)=川崎市=ら7容疑者を詐欺や詐欺未遂の容疑で逮捕し、12日に発表した。小柳容疑者は「交通事故を装い、保険会社から保険金をだまし取ったことは間違いないが、保険金は一切受け取っていない」と供述し、ほかの6人は容疑を認めているという。 交通捜査課によると、ほかに逮捕されたのは埼玉県や千葉県などの24~41歳の男6人。同課は、小柳容疑者らが2023年1月以降、埼玉、千葉、神奈川、長野、大阪の1府4県で少なくとも8件の故意の事故を起こし、計約6200万円の保険金をだまし取ったとみて調べている。 逮捕容疑は、小柳容疑者ら3人が、共謀して23年5月9日、横浜市の飲食店駐車場で容疑者らの車同士を故意に追突させたうえ、不慮の事故と保険会社をだまして保険金約667万円を受け取ったというもの。ほかの4人は25年2月16日、千葉県市川市の路上で同様に事故を起こし、保険金を詐取しようとしたもの。保険会社が不審に思い、保険金は支払われなかった。 小柳容疑者はこれまでにも同様の故意の事故を起こしたなどとして、交通捜査課に詐欺容疑で2回逮捕されていた。 小柳容疑者が「もうけ話がある」などと知人らを勧誘し、詐欺行為を始めたと同課はみている。昨年3月、保険会社から「故意の事故を多数起こしているグループがある」と警視庁に相談があり、同庁が調べていた。(太田原奈都乃)