「まさにやりたい放題だった」数々の一般ドライバーを巻き込んだ 神奈川県警「泥沼取り締まり事情」

「また神奈川県警か」「何度すれば気が済むんだ」などの声が聞かれるほど、不祥事が絶えない神奈川県警。今回は交通取り締まり現場での驚くべき内容が次々と発覚した。 交通反則切符に追尾した距離を実際よりも長く記載するなどの虚偽有印公文書作成・同行使が明るみになり、第2交通機動隊(2交機)第2中隊第4小隊の茅ヶ崎分駐所に所属する隊員7名のうち40代巡査部長が懲戒免職、その他6名は停職や減給処分、県警全体で24人が処分対象となった。 今回の事件を改めて振り返りつつ、神奈川県警の長らく続いた伝統的な悪しき取り締まり方法を紹介したい。 2700件以上の交通違反が取り消された今回の事件。舞台となったのは神奈川県民やプロドライバーなどの間では昔から有名な取り締まりのメッカである小田原厚木道路、通称「小田厚(おだあつ)」。 全長30kmほどの一般有料道路で、高速道路と同規格の道路であるが、制限速度は70kmに規制されている。ここでは昼夜を問わず速度違反などの取り締まりが行われており、この小田厚を管轄するのが先述した2交機茅ヶ崎分駐所となる。 この道路に限らずであるが、神奈川県警の交機、高速隊問わず、伝統的に独自の取り締まりが横行していた。 「後ろの車に煽られ加速したら覆面パトカーでスピード違反で捕まった」 「フロントグリルやパンパーに取り付けられた前面警光灯という赤色灯のみを点滅させて取り締まりが行われており気付けなかった」 「合流車線で本線の速度に合わせて加速したら検挙された」 「サイレンも鳴らさず、赤色灯も回さず100キロ以上でパトカーが走っていた」 これらは全て過去に神奈川県警の交機・高速隊で検挙・目撃したというドライバーらの悲痛な叫びだ。 そして神奈川県警の覆面パトカーや白黒パトカーはメーカーや車種を問わず、伝統的に前面警光灯のみを点滅できる特別な改造が施されていた。本来、前面警光灯や赤色灯・反転式警光灯はボタン一つで連動して両方が点滅する仕組みとなっているが、神奈川県警の前面警光灯は独立して点滅させることができる「神奈川仕様」と呼ばれる改造が施されていた。 ’22年春ごろより廃止されたが、これは当時、交通取り締まり用パトカーや覆面パトカーをトヨタが製作する中、サイレンや赤色灯も含めてトヨタで生産することになり、神奈川仕様にできなくなったことも廃止の要因の一つとなった。 本来、このような前面警光灯のみを点滅・点灯できる仕様は皇族方や総理などの警衛・警護用途の警察車両などに限られており、これらは全国の警察本部で活躍している。

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