滋賀県内で昨年1年間に確認された特殊詐欺と投資・ロマンス詐欺の被害額が計約46億円(暫定値)に上り、過去最悪だった2024年の約27億円を大幅に上回ったことが県警のまとめで分かった。特に警察官になりすました「おれおれ詐欺」の被害額は前年の3倍となった。手口は多様化し、中国人留学生が狙われる事件も報告されている。 県警によると、昨年の県内の特殊詐欺被害は421件、15億7300万円(前年比8億3600万円増)。中でもおれおれ詐欺が約8割を占め、被害額は前年の約4億円から12億200万円に急増した。 警察官をかたる手口が175件と最も多い。主に「+」で始まる国際電話の番号から着信があり、その後LINE(ライン)のビデオ通話などで警察手帳や逮捕状を示し、捜査名目で現金などをだまし取るのが特徴という。若い世代の被害が増えており、被害者の半数近くが30代以下だった。 SNS(交流サイト)型投資詐欺は163件、17億4400万円(同52件、7億6100万円増)、SNS型ロマンス詐欺は169件、13億500万円(同28件2億9千万円増)だった。マッチングアプリやインスタグラムのメッセージを入り口に、投資話を持ちかける手口が目立ち、被害者の約3割が50代だった。 大津市内の80代男性は昨年5〜7月、LINEの投資に関するグループに参加し、投資アシスタントの女性をかたる人物らから「利益を得られる株を買うための抽選に当たった。入金して」などと投資話を持ちかけられ、現金約2億7500万円を詐取された。男性は同4月にも似た手口で1億円をだまし取られており、同じ人が複数回被害に遭うケースもあるという。 県警生活安全企画課は「身近な人に相談して被害に遭う前に気づくことが重要。少しでも違和感やおかしいと感じたら、警察の相談ダイヤル(#9110)に電話してほしい」と呼びかけている。