スカウトグループへの取り締まりは強化される一方だ。国内最大のスカウトグループ『ナチュラル』のトップで、指名手配されていた小畑寛昭容疑者(41)が1月に奄美大島で逮捕されたことは記憶に新しい。警視庁によるスカウト対策は着実に効果をあげており、スカウトが主に活動していた繁華街、特に新宿、渋谷といった場所では、目に見えてその数を減らしている。 しかし、スカウトらも一筋縄ではいかない。最近では、これまでいなかった街にまで活動範囲を広げているという。最近目撃されていると聞いたのは秋葉原だ。秋葉原にはコンカフェ等が乱立し、ガールズバーと言っても遜色ない店舗まである。どうやらスカウトが目を付けているのは、コンカフェに勤めている女性だという。 秋葉原は昼と夜では雰囲気が全く違う。昼はインバウンド客やビジネスマンなどで賑わうが、夜になると電気街口方面にはビラ配りのコンカフェ嬢たちが並び始める。特に中央通りや外神田1丁目付近は有名で、等間隔で横並びをしている様子は秋葉原の観光名所でもある。取材に訪れた日も寒空の中でビラ配りに勤しんでいた。 二人組で立っていたコンカフェ勤務の女性に、スカウトについて話を聞くと、「たまに声をかけられる」と話す。 「私は週4で出勤していますが、月に1〜2回は声をかけられます。帰宅のために駅に向かっている時に、引き抜きみたいな話を持ち掛けられました。『どこで働いているの』『他の店を紹介するよ』みたいな感じですね。終電があるので無視しましたが、ついてきて怖かったです。 最初はナンパかなと思ったんですけど、歌舞伎町から秋葉原に移ってきたお店の内勤スタッフに『それスカウトだから気を付けて』と言われたので、『秋葉原にもいるんだ』って驚きました」 別のコンカフェ嬢に話を聞くと、店にまで来るパターンもあるとのことだ。一般客として入店し、冗談交じりに別の店への引き抜きの交渉を始めてくるという。 「コンカフェの女の子を別のコンカフェに引き抜きする人はそこまで珍しくありません。よくあることなので、適当に『その時はお願いします』と流していました。ただ、最近はコンカフェ以外の店を紹介する人もいます。 多いのはキャバクラだったりガールズバーだったりで、『時給が高い』『稼げると月100万円いける』みたいな話をされます。私は、お金よりもかわいい衣装が着たくてコンカフェで働いているので、勧誘は全部断っています」(別のコンカフェ嬢) 他にも数名、秋葉原でスカウトのような男性に声をかけられたと話す女性がいた。時間帯は23時を超えた頃が多いという。「コンカフェで働いている女性の仕事終わりを狙っているのでは」といった声もあった。