イランで短期決戦の目論見が外れ、泥沼化しているトランプ大統領の戦争。果たして出口を見出すことはできるのか。トランプ氏を戦争に引きずり込んだとも言われるイスラエルの思惑とは? ■トランプ氏「軍事目標を“すぐに達成する”」 MAGA派から不満も レビット報道官(3月30日) 「大統領は一貫して作戦の期間が4〜6週間だとの目安を示してきた。今日で30日目なので(あとどのくらいで終わるか)計算してみて下さい」 イラン攻撃が始まって1か月あまり。 トランプ大統領(4月1日) 「今夜、わたしは言おう。我々はすべての軍事目標を“もうすぐ”、いや、“すぐに“達成する」 軍事作戦を、すぐにでも終わらせたいように見えるトランプ氏。背景には国内で次第に強まる逆風があります。 共和党 マット・ゲイツ 元下院議員 「トランプ大統領は、私よりはるかによく分かっていると思うが、イランへの地上侵攻はわが国を貧しくし、安全を損なうことになる」 3月末、トランプ氏に近い保守派の集会で、地上侵攻に反対する声が上がり、またトランプ氏の熱烈な支持層であるアメリカ第一主義を掲げる「MAGA」派からも攻撃への不満が高まっています。 そうした中、イラン攻撃に反対の姿勢だったとされるバンス副大統領をイランとの交渉役にあてるなど、早期の幕引きに向けた姿勢がにじむトランプ政権。 片や、アメリカと共にイラン攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ氏とは逆の姿勢をみせます。 イスラエル ネタニヤフ首相 「我々は引き続きイランのテロ政権を粉砕し、周囲の安全地帯を強化し、目標を達成する」 ■戦争から抜け出せぬトランプ氏 専門家「イスラエルはつなぎ止めるためには何でもする」 専門家は、トランプ氏がこの戦争から簡単に抜け出せない背景についてこう指摘します。 明治学院大学(中東政治)溝渕正季 教授 「イランという国の脅威の度合いというのは、アメリカとイスラエルで全然違う。