【04月07日 KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領が関与した「逮捕妨害」などの事件に絡み、ソウル高裁で4月6日開かれた控訴審の論告求刑公判で、特別検察チームは一審と同じ懲役10年を求刑した。ユン前大統領は最終陳述で「政治的に罠にはめようとしている」と強く反発した。判決は4月29日に言い渡される。 検察側は、大統領の地位を利用して国家の資源まで動員し、憲政秩序を損ないながら公権力を私物化した重大犯罪だと指摘した。そのうえで、弾劾訴追後も支持層の結集を図り、深刻な社会対立と分断を招いた影響が今も続いていると主張した。 さらに、本来は憲法を守る立場にありながら犯行を否認し、捜査や裁判にも非協力的で、反省も見られないと批判した。関係者に責任を転嫁する態度にも問題があるとした。 これに対し、ユン前大統領は約21分間の最終陳述で、非常戒厳の解除を公権力で阻止できなかったというのは成り立たない話だと反論した。今回の起訴についても、政治的に自分を縛り上げるためのものではないかと訴えた。 検察時代の経験にも触れ、現職大統領に対する強制捜査は常識的に試みられないと主張した。公邸区域に無断侵入があれば退去を求めるのは警護側として当然の対応であり、逮捕状執行の妨害には当たらないとの認識も示した。 弁護側も最終弁論で、大統領には閣議の招集や運営に幅広い裁量があり、一部閣僚への通知漏れだけで違法と断定するのは無理があると主張した。戒厳令関連文書についても、虚偽文書を作成する動機はなかったとして無罪を求めた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News