被害約12億円 国内の特殊詐欺で最高額 愛媛の高齢女性を襲った犯行グループの“巧妙な手口”【愛媛】

国内の特殊詐欺事件で最も高額な被害が発生した愛媛県。80代の女性が警察官などを名乗る男らに約12億円をだまし取られたことが〇日に公表されました。その手口とは… きっかけは去年10月、女性の自宅の固定電話にかかってきた一本の電話。相手は利用したことのない石川県の薬局店員を名乗る女でした。 女が「保険証が不正に使われている」とウソを言ったあと、電話の相手になったのは石川県警の警察官を名乗る男。「今後はSNSで1日4回連絡を取り合う必要がある」「身の潔白を証明するために協力してほしい」と言葉を巧みに操り、女性は丁寧に説明されたことで相手を本物の警察官だと信じ込みました。 男は「口座が資金洗浄に使われている」「財産を調べる必要があるので、金を全て送金してください」などと話しをでっち上げ、その後も女性はSNSで警察官や検事を名乗る男らとやり取りを続きました。 女性は口座にある現金全てを振り込むよう指示され、去年12月下旬から今年2月中旬までの50日の間に、愛媛県内4つの金融機関の窓口から8回に渡り、指定された口座に現金を振り込みました。だまし取られた現金はあわせて約12億円。 警察庁によりますと、特殊詐欺の被害額としては国内で最悪の被害です。 【犯行グループの巧妙な手口】 女性は1億1000万円~2億円を8回に渡って金融機関の窓口から振り込んでいました。 金融機関にばれないようにする対策として、女性に窓口で「県外の高額な土地を買うため」などと、説明するよう指示していました。さらに売買を装えるよう、ニセ「土地建物売買契約書」まで送っていました。窓口で示すよう求めていたとみられます。 約12億円の送金先について、警察は大阪府の女性(70代)が関係する法人名義の2つの口座を突き止めています。 ただ、大阪府の女性は媛の女性と同じ時期に、同じ様な手口で、暗号資産3億円あまりをだまし取られた被害者。犯行グループから「指示に従えば金を返す」などとウソを言われ、口座に送られてきた12億円を暗号資産に換えて、さらに別の口座へ送金 していたということです。 警察は、犯行グループが犯罪で得た金の流れを分からなくする資金洗浄(マネーロンダリング)をしていたとみて捜査しています。 【ニセ警察官のだます手口】 下記は大阪府警が公開した別の事件のニセ警官と被害者のやりとりです。 「初めまして。千葉県警本部刑事部捜査二課、矢口貴史と申します」 「よろしくお願いします」 「名前ね、これ読み上げて下さい。声に出して」 「ヤグチタカシさん?」 「はいそうです。確認とれましたら確認とれましたって、私に聞こえる声でおっしゃって下さい」 「確認とれました」 「これ、秘密保持の対象の事件に指定されている。事件の内容が漏れてしまうと共犯関係者の方が逃亡してしまう可能性がありますから、第三者の方には一切お話ができない状況をご理解ください」 警察官を名乗る男は、強い口調で早口で、言い取り調べをしている雰囲気を作り出しています。 警察は詐欺を見抜くポイントとして、「警察はビデオ通話などSNSで連絡はしない」「警察手帳や逮捕状の画像は送らない」「捜査を理由にお金を要求しない」「口止めはしない」ことなどをあげています。 これらに当てはまった場合は、相手から示された連絡先ではなく、自分で調べた警察署の電話番号にかけたり、最寄りの警察署に直接相談したりすることを呼びかけています。

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