Brad Brooks [17日 ロイター] – 米税関・国境警備局(CBP)の報道官は17日、ノースカロライナ州シャーロットで行った不法移民の摘発について、15─16日の2日間で130人以上を不法滞在の疑いで拘束したと発表した。 トランプ政権の大規模な移民送還措置が強化されていることが浮き彫りとなった。 同報道官は「犯罪を犯した不法滞在者を1人残らず逮捕し、国外に送還するまで、わが国の法律の執行を止めるつもりはない」と表明。17日の状況については明らかにせず、シャーロットの摘発がいつまで続くのかも明確にしなかった。 同州第2の都市であるローリーのカウエル市長(民主党)は、移民の摘発がローリーにも拡大されるだろうとし、ローリー市警はいかなる計画にも参加していないと述べた。 シャーロットのライルズ市長(民主党)は、全ての市民の憲法上の権利と保護を維持しなければならないとし、市当局が摘発で影響を受けた人を支援するため、複雑な法的制約の中で対応を進めていると述べた。 シャーロットでは17日、高校生が授業をボイコットするなど、平和的な抗議活動が行われている。ソーシャルメディアには、覆面をした捜査官がピックアップトラックの窓を叩き割り、男性を引きずり出す様子を映した動画などが投稿されている。 国土安全保障省は、移民当局が求めている容疑者拘束をノースカロライナ州当局が拒否したことが今回の措置につながったと説明。容疑者を通常の拘束時間より長い最大48時間拘束するよう求める移民当局の約1400件の要請を州側が履行していないとしている。