京都府南丹市の山林で、行方不明となっていた男子児童の遺体が見つかった事件で、逮捕された父親が、学校まで一緒に行った後、別の場所に連れて行き、首を絞めて殺害したという趣旨の供述をしていることがわかりました。 これは、安達結希くん(11)が行方不明になってから8日後の3月31日、情報提供を求めてチラシを配る安達優季容疑者(37)とみられる人物です。 父親として、容疑者として、いったいどのような気持ちで情報を求める行動をしていたのでしょうか。 死体遺棄容疑で逮捕された安達容疑者。当時小学校5年生だった息子の結希くんの遺体を、山林など数か所に運び遺棄した疑いが持たれています。 警察はこれまで、3月23日の朝までの結希くんの生存は確認できているとしています。 そして、17日新たに、捜査関係者への取材で、安達容疑者が車で結希くんと小学校まで一緒に行った後、南丹市内の別の場所に連れて行き、首を絞めて殺害したという趣旨の供述をしていることがわかりました。警察は、供述の裏付けを慎重に進めています。 橋本雅之記者 「今、京都府警の捜査員が安達結希くん、逮捕された父親が共に暮らしていた自宅に到着しました」 17日も安達容疑者の自宅に入った京都府警。多くの捜査員が集まり動かしていたのは、安達容疑者が使っていた黒のカローラです。押収するために、車両運搬車に載せる様子が見えました。 実は、京都府警は行方不明から3日後の3月26日にも、安達容疑者立ち会いのもとで容疑者のものとみられる車を調べていたのです。車の横に容疑者が立ち、警察が写真を撮るような様子も垣間見えました。 17日、自宅から押収された車は安達容疑者名義の車で、この車が遺体の遺棄にも使われた疑いがあるとみて、車内を詳しく調べ裏付けを進める方針です。 これは、結希くんが行方不明になる以前の、南丹市内の防犯カメラの映像です。 駐車場に入ってきた車は、安達容疑者の車とみられています。このあと、北の方角に向かって走り去りました。映像を提供した店舗の従業員は…。 Q)この辺は容疑者が乗っていた車がよく通っていた? 映像を提供した店舗の従業員 「朝の決まった時間ではあるんですが、毎朝、ここの自販機で飲み物を買っているのを見ています」 Q:)毎朝? 映像を提供した店舗の従業員 「毎朝ですね。仕事のある時だけだと思いますが。時間で言うと、7時45分から7時50分、これぐらいの時間で決まった時間でしたね」 男性によると、ここにも行方不明直後から警察の手が伸びていました。 Q:)警察は来た? 映像を提供した店舗の従業員 「3月25日に初めて来ています。黒のカローラを探していると言うのが聞こえていたので、車探してるんやと」 この駐車場、安達容疑者の自宅と職場をつなぐ府道453号沿いにあります。 実は、この道路沿いに結希くんの通学用リュックや、結希くんのものと特徴が似た靴が見つかった現場が点在しています。 安達容疑者にとっての“生活道路”が、事件の舞台となっていたのでしょうか。ただ、先ほどの従業員によると、結希くんが行方不明になった23日以降、様子が変わったと言います。 映像を提供した店舗の従業員 「23日以降は一回も見ていないです」 Q:)ここを通るのも見ていない? 「通っていたらわからないです。止まってたらわかるけど…」 「うちの防犯カメラには23日の朝は映っていなかったです」 Q.)行方不明になるまでは、ほぼ毎日駐車場で車を止めて飲み物を買っていたがぱったりなくなったと? 「(23日以降は)一回もないです」 4月13日午後、結希くんの通っていた学校から約2キロ離れた山林で見つかった遺体。安達容疑者のスマートフォンのアプリを解析して得られた位置情報の履歴などが、発見につながっていたことも新たにわかりました。 17日、現場に向かうと。 (上野拓郎記者) 「結希くんの遺体が遺棄されていた現場です。その入り口には献花台が設けられて、お菓子や花がたむけられています」 「きのうまではこの辺りに規制線が張られていましたが、今は解かれています。所有者の一人に許可を取って中に入ってみたいと思いますけれども、奥に向かって右手は草木が生い茂る山の方向になります。向かって左側は田んぼなどに入る獣を避けるための柵が張り巡らされています」 「下に目を向けてみると、車一台分が通れるわだちがついていますけども、道幅としてはかなり狭い状況となっています。そして、見通してみても、街灯などは一つもありませんので、 夜になると真っ暗になるものと思われます」 道幅を調べると約2.5m。この奥は、さらに深い森になっています。 (上野拓郎記者) 「結希くんの遺体が発見された当日、 ちょうどこの辺りに警察のテントが建てられ、作業が進められていました。この奥を見てみますとさらに森は深く、木々はうっそうと生い茂っています」 3月23日朝から4月13日までの間に、結希くんの遺体を山林など数か所に運び遺棄した疑いが持たれている安達容疑者。どうやって遺体を運んだのでしょうか。 所有者に許可をもらい、山林の入口を車で走ってみると…。日中なら、公道から車を確認できますが、明かりがない夜には、注視していないと気が付かない可能性も…。 夜、明かりを持たずに歩いた場合も、その姿は確認できない可能性もあります。 遺体が発見された日の朝、現場付近を愛犬とともに散歩していたという住民は。 遺体発見当日の朝 現場付近を散歩していた住民 Q)実際に犬の散歩をされている最中にここを車が通っているところを見たことは? 「見たことはない」 Q)改めてですけど、その時は本当に何もない? 「何もない、びっくりしてる」 Q)においとか人の通りとか? 「何もせんかったな」 Q)犬の反応も 「もっと反応するかと思ったけど(犬の反応も)全然なかった」 結希くんが亡くなった後、遺体を市内の数か所に転々と移動させていたとみられる安達容疑者。いつ、どのように行動し、最終的に発見された山林に結希くんの遺体を遺棄したのか。警察は、17日から始まる本格的な捜査で事件の全容解明を進める方針です。