暴力団組織の垣根越え結託か 還付金詐欺で「山口組系」組長逮捕 「住吉会系」組員らと共謀疑い=静岡県警

2023年、すでに逮捕されている人物と共謀して静岡市に住む60代の男性に約100万円を振り込ませ、うち約50万円をだまし取った疑いで、指定暴力団六代目山口組三代目小西一家系組長が2026年4月21日に逮捕されました。この事件では、すでに指定暴力団住吉会系の組員らも逮捕されており、警察は複数の暴力団が組織の垣根を越えて手を組み、特殊詐欺を行っていたとみて捜査しています。 電子計算機使用詐欺や窃盗、組織的犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、住所不詳で、指定暴力団六代目山口組三代目小西一家系組長の男(41)です。 警察によりますと、男はすでに逮捕されている共犯者らと共謀し、2023年10月5日、静岡市駿河区に住む60代男性の自宅に年金事務所職員などをかたって「年金の過払い金がある」などとうその電話をかけ、詐欺グループが管理する口座に現金約100万円を振り込ませた疑いが持たれています。さらに、すでに逮捕されている共犯者が、東京都内のコンビニエンスストアのATMから現金約50万円を引き出して盗んだ疑いも持たれています。 男は詐欺グループ内で「リクルーター」を管理する役割や「出し子」が回収した現金の管理などを担う首謀者の1人だったとみられています。 警察は、だまし取られた現金が暴力団の資金源になっていたとみています。 ■【”異例”の複数暴力団組織による共謀】 この事件は、静岡・富山・鳥取・香川の4県警による合同捜査本部が捜査を進めていました。 指定暴力団住吉会の傘下組織「幸平一家」が手掛ける詐欺事件の捜査過程で今回の男の関与が浮上したということです。この事件を巡っては、2024年に住吉会系組員の男など詐欺グループのメンバー5人が「受け子」や「出し子」をしていたとしてすでに逮捕されています。 警察によりますと、複数の指定暴力団が関与する特殊詐欺事件で容疑者が逮捕されるケースは珍しいと言います。かつては組織の壁を越えて連携することはほとんどありませんでしたが、ある捜査関係者は「いまは金になるようなものは、組織関係なくとにかく手を組む。彼らは金が欲しいから集まっただけだ」と指摘しています。

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