千葉県で交通トラブルの際に、相手の運転手に対して刃物を見せながら脅したとして、78歳の男が逮捕された。普段は温厚な人でもハンドルを握るとまるで人が変わったようにちょっとしたトラブルでキレたり、時には常軌を逸した行動に出る人もいる。 「安全運転でゆっくり走っていたら、クラクションを鳴らしてきた。通り際に睨みつけるような視線を感じた。大体そういう時に追い越していく車は急加速していく」(トラブルを経験した男性) 「免許取りたてで練習している時に、法定速度を守って運転していたら後ろから近づかれて、一方通行のところを追い越し。追い越す時に(こちらを)ちらっとは見ていると思う。怖かったです」(トラブルを経験した女性) 「普通にゆっくり走っていたんですけど、左折しようと思ったら向こうから右折車がきて。ビュンと飛び出してきたので『やばっ』と思って左に寄ったら僕はガードレールにあたっちゃって。なんだよと思ってパッと見たら、中指を立てるポーズ。本当に10日間くらいは車を運転できなくて、怖くて。もうダメだ…と思って」(トラブルを経験した男性) 運転中にキレやすくなる理由について、社会心理学の専門家である新潟青陵大学の碓井真史教授は「鉄の鎧を着て自分は強くなったという感じがする。さらに、普段はこうやって顔を見せて歩いているが、車の中はお互いのドライバーの顔まではなかなか見えない。こうなると人は強気な態度に出る」と述べる。車の中という特殊な環境が、普段と違う一面を引き出してしまうのだという。 続けて「本来車を運転する人達はスムーズに早く行きたい。他の車がどうであれさっさと行けばいいのに、わざわざ降りてきて時間がかかることをやる。人間は思い通りにならなくて、心が傷つくと問題解決よりも『相手をギャフンと言わせてやる』そのことの優先順位が上がってしまう」と語る。運転中のトラブルを防ぐには、“気が大きくなること”を自覚することが重要だ。 また、会社の車を運転する際には、会社名を入れることなどが効果的だという。「あおり運転のニュースを見た時に、ひどいやつだと怒るだけでなく、自分もあそこまではやらないけど、あんな気持ちになることはあるかもと考えられるかどうか。『私は正しい』としか思えない。でも人間ってそういうもの。『自分が正しい』と思うものだという知識を持つのは大事」(碓井教授) (『ABEMA的ニュースショー』より)