旭山動物園 職員の男を逮捕 “遺体の一部”で何が分かる?

旭山動物園の職員の男が逮捕された事件。焼却炉から見つかったという「遺体の一部」から、どこまで分かっているのでしょうか。 ■“遺体の一部”で何が分かる? 旭山動物園の焼却炉で妻・由衣さんの遺体を燃やしたという趣旨の話をしている鈴木達也容疑者(33)。 警察は、焼却炉の中から遺体の一部を発見したということです。 元警視庁刑事 吉川祐二氏 「はっきり言って大きいですね。今回の事件、これがなければ前には進めなかった」 一体なぜ、遺体の一部の発見が事件を大きく進める一因になったといえるのでしょうか。 元警視庁刑事 吉川祐二氏 「皆さんもよく耳にする『秘密の暴露』です。捜査側が知らない状態で、容疑者の言った通りに焼却炉から遺体の一部が見つかった。そのことから死体損壊容疑で逮捕できた」 ただ、吉川氏はこれから先の警察の捜査に大きな壁があると指摘。 「(警察は)死体損壊の背景にある殺人にまで言及していく。その部分が、今回の事件は非常に難しい」 妻を殺害した可能性も視野に調べを進めるとしている捜査本部。 逮捕前の調べに対して鈴木容疑者は、妻の殺害についてもほのめかしているといいますが…。 元警視庁刑事 吉川祐二氏 「供述だけで人を逮捕したり送検したりすることはできない。供述の裏付けを必ず取らないといけない。今回、焼却炉で焼かれたということで、司法解剖ができない。死因が特定できない。殺人罪における犯罪事実が書けない。どこをどのようにして殺害したのか、それが特定できないと難しい。緻密な捜査を行い、かためていかないと」 殺人を立件するために必要だという客観的な証拠。 旭山動物園の焼却炉は、動物を焼けば「骨も残らず灰になる」と関係者が証言しています。 こうした状況のなかで、どんな証拠が見つかる可能性があるのか。元科捜研の雨宮氏に聞きました。 法化学研究センター 雨宮正欣さん 「灰や火葬された骨でもDNA鑑定は難しい。細胞が燃えてしまう、破壊されてしまうので高度な“次世代のDNA鑑定”、通常とは違うDNA鑑定方式。血縁関係などが分かるものが使われた可能性も」 雨宮氏によると、警察の捜査では、微細な情報から血縁関係などが特定できる“次世代のDNA鑑定”が使われることがあるといいます。 さらに、別の角度から証拠を積み上げることも可能だといいます。 法化学研究センター 雨宮正欣さん 「歯の詰めもの、時計などは溶けて変形する。動物の焼却炉から歯の金の詰め物が出てくると、動物の遺体からはそういうものが出てこないから、それは人由来のものだと分かる。そういうものを防犯カメラやDNAなどで総合的に判断し人定したか」 捜査本部は2日、鈴木容疑者の身柄を検察庁に送る見通しです。

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