「個人的な内面と他者の内面に、ここまで1対1で出会うことができるのは、小説特有だと思います」──。 2001年、高校生の時に小説家デビューしてから、直木賞をはじめ数々の文学賞を受賞し、話題作を書き続けてきた島本理生さん。 そんな島本さんは、小説を読むことで何を得てきたのでしょうか? 2026年4月に最新刊『ノスタルジア』を発売したばかりの島本さんにインタビューしました。 小説家 島本理生 1983年生まれ。2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作を受賞し、デビュー。2003年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、2015年『Red』で島清恋愛文学賞受賞、2018年に『ファーストラヴ』で直木賞を受賞。2026年4月に発売した最新刊『ノスタルジア』では、40歳を目前にした女性小説家と、殺人事件を起こした母を持つ20代の青年が共同生活を送るなかで、お互いが抱える「喪失」と向き合っていく姿を描いた。