【解説】福島マイクロバス事故で警察がバス・運転手の手配会社に家宅捜索…事故責任について専門家は?(静岡)

福島県の高速道路で高校生など21人が死傷した事故で、警察は8日、バスや運転手を手配した会社へ家宅捜索に入りました。学校側との言い分に食い違いがある中、事故の責任はどうなるのでしょうか。 8日朝。 新潟県のバス会社・蒲原鉄道に入った捜査のメス。 (記者) 「机にある書面でしょうか。何かを確認している様子です。社長の姿も見えます」 福島県磐越道で6日に起きた事故。新潟・北越高校男子ソフトテニス部の 稲垣尋斗さんが死亡。他にも生徒など20人がけがをしました。 逮捕されたのはバスを運転していた 若山哲夫容疑者・68歳。 (若山容疑者) 『速度の見極めが甘かった。90から100キロ出ていた』 捜査関係者によりますと、居眠り運転はしていないといった趣旨の 供述をしているということです。若山容疑者を知る人は…。 (若山容疑者を知る人) 「まじめな…気さくな人で、声かければ声出してくれるし。 7日夜、会見を行った北越高校。 (北越高校 灰野 正宏 校長) 「大学祭で体育委員長に立候補したり、積極的にリーダーシップを発揮したと…。責任感の強い生徒だったという。痛恨の思いでいっぱいでございます」 この会見で浮き彫りになったのが、高校とバス会社で食い違う主張です。次の3つを見ていきます。 まず1つ目が事故を起こした車と運転手について。若山容疑者はバス会社とは無関係でした。この点について、バス会社・蒲原鉄道の主張は…。 (バス会社・蒲原鉄道の主張) (蒲原鉄道 茂野 一弘 社長) 「今回は貸切バスを使わずにレンタカーを使って送迎をしたいというお話をいただいたので…」 (蒲原鉄道 金子 賢二 営業担当) 「運転手については、学校さんの方から『運転される人がいないんだよね』という話になってきましたので…」 いずれも高校側からの依頼。若山容疑者は営業担当の知人を通じて紹介してもらったといいます。 一方、高校は…。 (北越高校 灰野 正宏 校長) 「人数・場所・行き先等の提示をしてこれで行きますので、バスの運行をお願いしたいという風な形で…」 Q.レンタカーを手配して運転手もというのは学校依頼ではない? 「はい。これは部の顧問にも確認をしているところなんですけれども。そういったことは、事実はないというふうなことも確認をしています。そのバスの運転手については、当然、蒲原鉄道の社員というか、関係する人であるだろうというふうに思って…」 依頼したのはバスの運行。バス会社の主張を否定しています。また、レンタカーの手配に至った経緯については…。 (蒲原鉄道 金子 賢二 営業担当) 「青ナンバー(貸し切りバス)を使うと…高くつきますので、結果的に『安いものを探してよ』と…それがレンタカーにたどり着いていくと…」 Q.できるだけ安くしてくれと? 「そうですね。そうですね。部活の顧問の先生ですね」 ここが、2つ目の食い違い。 Q.会社の説明によると、学校の人たちが、学校の方から安いものを、安い、より経済的な形でというような依頼があった? (北越高校 灰野 正宏 校長) 「(蒲原鉄道の説明は)事実ではございません。ここについては、部活の顧問に確認をしているところです」 「安くして」というやりとりは、あったのか、なかったのか…。 そして3つ目。費用について。 (蒲原鉄道 茂野 一弘 社長) 「学校さんの方から、ドライバーさんにも手当があれば払っていただくと。手数料を求めたことはない」 (北越高校 灰野 正宏 校長) 「遠征全体が終了した後で、全体の旅程に対して、蒲原鉄道に後日代金を支払うこととしております」 Q.運転手個人に学校から代金を支払ったことはありましたか? 「ありません」 手数料は求めていないと主張する会社と、代金を支払う予定だったと話した高校側。 今回のレンタカーは白ナンバーで自家用車と同じ扱い。運転手がお金を受け取り運転すると、場合によっては、いわゆる白バスと呼ばれ、道路運送法に違反します。また、捜査関係者への取材で、逮捕された若山容疑者は、客を運んで対価を得る「二種免許」を 持っていないと分かりました。 バス会社の社長は、8日改めて…。 (蒲原鉄道 茂野 一弘 社長) Q.金銭の受け取りは発生しない? 「今のところはないと考えています」 警察は、道路運送法違反も視野に捜査を進めています。 (スタジオ解説) (徳増 ないる アナウンサー) 両者の主張の違いを改めて見てみますと…。バス会社側は、高校からの依頼で、「貸し切りバスではなく、レンタカーで送迎をしたい」「運転手もお願いしたい」と話していて、無償で手配したと言っているんです。そして、高校側としては、「貸し切りバスの手配」をしたのであって、レンタカーは依頼していないとしています。津川さん、大きく食い違っていますよね。 (レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏) まず一人、高校生がお亡くなりになる。21人が死傷するという大変大きな事故ですよね。その事故、一番はドライバーの過失というのが一番大きな問題だと思いますが、こういう状況の中で、関係者が、まるで責任をなすりつけ合うような意見の食い違いと…本当にやめてもらいたいなというふうに思いますが…若狭さん、今回の事件というか、事故ということだと思いますが、このドライバーの過失以外に一番ポイントとなる問題って…どこだと思いますか? (コメンテーター 若狭 勝 弁護士) いわゆる報酬をもらって“白バス”を行ったということになると…犯罪になりますので。結局、この言い分がこれだけ食い違っているというのは…犯罪に関与しているのかどうか、共犯として関与を、犯罪しているのかどうか…というところに将来的に全部結びついていく可能性があるので、双方、かなり慎重に自分たちの立場を、今、主張し合っているということだと思います。 (徳増 ないる アナウンサー) この事故の責任の所在…どうなるのでしょうか。

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