八代市の新庁舎建設をめぐり、逮捕された市議会議員が、当時の副市長に、特定の業者が有利になる評価基準案を直接渡したと見られることが分かりました。 この事件は、八代市庁舎建設で、東京の準大手ゼネコン「前田建設工業」を含む共同企業体が工事を落札できるよう、斡旋するなどし、見返りに現金6000万円を受け取ったとして、八代市議会の成松由紀夫市議(54)ら3人が逮捕されたものです。 ■「案」を直接手渡しか これまでに、入札時に業者を選ぶ基準となる「評価基準」は、前田建設工業が作成した案を基にしていたことが分かっていますが、捜査関係者によりますと、その案は成松市議が2019年6月に当時の副市長に直接、手渡したと見られることが明らかになりました。 ■評価基準案への証言 当時、業者選定に関わった市職員「これは“天の声”によるものであり、一言一句変更することなくこの案に従って事務を行うように(と上司に言われた)。特定の業者にとても有利な案になっているのが分かった」 この「天の声」が誰のことを指すのかは明らかになっていないものの、担当の職員が関与できない状況だったと証言していました。 ■収賄後に住宅を新築? 記者「こちらが成松市議が賄賂を受け取った後に建てたとみられる住宅です。警察は成松市議を逮捕した当日にこの家を家宅捜索していました」 ■生活実態のない住宅? これは成松市議が2024年5月に新築した住宅です。ただ、近くに住む人達によりますと、この2年間、成松市議が生活していた様子は見られないということです。 警察はこの住宅の家宅捜索で2つの金庫などを押収していて、住宅と賄賂との関連を調べています。 ■議員報酬の支払い停止を審議 八代市議会は11日、議会運営委員会を開き、成松市議への議員報酬の支払い停止の可否について、15日に臨時議会を開いて審議することを決めました。過半数が賛成すれば、成松市議が逮捕された5月7日以降の議員報酬は支払われなくなります。