(CNN) イタリア北部モデナで16日、車が歩行者の群れに突っ込む事件があった。モデナのメッツェッティ市長によると、直後に居合わせた市民4人が介入し、車の運転手にタックルして地面に組み伏せたという。 メッツェッティ氏は国営メディアRAIに対し、「犯行に及んだ男は、刃物を振りかざしながら車から降りてきた」「市民4人が男を拘束して法執行機関に引き渡した。感謝している」と語った。 メッツェッティ氏の最初の声明では、車はモデナ中心部の繁華街、エミリア街道で群衆に突っ込んだと説明。車に正面衝突されて両足を切断した女性など、数人の歩行者が重傷を負ったと付け加えた。 当局者の1人は記者団に対し、負傷者は計7人に上ると明らかにした。別の1人がロイター通信に語ったところによると、これらの負傷者は運転手に刃物で襲撃されてけがを負ったとされる。 当局によると、車が歩行者に突っ込んだ際にも、ドイツ人とポーランド人の観光客2人を含む数人が負傷した。 地元病院の麻酔・集中治療科部長を務める医師は、被害者のうち2人は「極めて深刻な容体」にあり、入院中だと明らかにした。 当局者によると、容疑者の男は1995年生まれ。経営学の学位を持ち、「現在は無職」とされる。 容疑者は2022年に「統合失調質(パーソナリティー)障害のため精神保健センターを紹介された」ものの、一定期間の観察後、当局は行方を把握できなくなったという。 当局者は「逮捕時には向精神薬の影響はなく、意識ははっきりしていたようだ」と説明。「捜査状況は明らかに流動的であり、これ以上の情報を提供することはできない」としている。 メッツェッティ氏は容疑者を拘束した4人に謝意を表明。「男は刃物で武装しており、市民は勇気と素晴らしい市民意識を示した。この緊迫した局面で心からの感謝をささげる」と語った。 イタリアのメローニ首相はSNSへの投稿で、事件を「極めて深刻」と形容。「負傷者とその家族に寄り添う気持ちを伝えたい」「実行犯を制止するため勇敢に介入した市民や、法執行機関の対応にも感謝する」と表明した。