駅前などで新歓コンパの待ち合わせに集まる大学生の姿。5月中旬ごろまで続くこの情景を前に、昔を懐かしむ“元大学生”も多いことだろう。しかし、こうした飲み会イベントは非道な性犯罪の入り口にもなる――そんな事実もいまや“常識”となってしまった。 この嫌な“常識”を確立させた事件として思い浮かぶのは、早稲田大学の「スーパーフリー事件」(2003年)と、東京大学の「誕生日研究会事件」(2016年)である。2つの事件に共通するのは、女性をモノ扱いして欲望のはけ口とする思考。改めて考えても、彼らが他人を見下し、モノ扱いできるような“根拠”はまったく見当たらない。むしろ再認識するのは、有名大学に通う“頭の良い”学生でも、人としての常識だけは学んでいなかったという事実である。 今回は世間に議論を巻き起こし、姫野カオルコ氏の小説『彼女は頭が悪いから』の着想元にもなった「誕生日研究会事件」を、「週刊新潮」のバックナンバーで振り返ってみよう。 (以下「週刊新潮」2016年6月2日号掲載記事を再編集しました。文中の年齢・肩書き等は掲載当時の10年前のものです) ***