兵庫母娘遺体、発覚前に「人殺した」 公開手配の容疑者、警察官に

兵庫県たつの市新宮町段之上の民家で住人の田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)の遺体が見つかった事件で、千尋さんへの殺人容疑で公開手配された元隣人の大山賢二容疑者(42)が事件発覚の3日ほど前、県内で警察官に対し、「人を殺した」と伝えていたことが捜査関係者への取材でわかった。 その際、大山容疑者は具体的な情報を明かさず、県警は事件を把握できないまま、大山容疑者を過去に住んでいた事件現場付近まで送り届けたという。 現在、大山容疑者の行方はわからなくなっている。 県警によると、事件が発覚したのは19日午前10時半ごろ。澄恵さん方を安否確認に訪れたたつの署員が複数の刺し傷がある2人の遺体を見つけた。 司法解剖で、2人はともに13日ごろに刃物で殺害されたと推定された。 大山容疑者は13日ごろ、澄恵さん方で千尋さんを刃物で複数回刺して殺害した疑いがある。 大山容疑者は約10年前に澄恵さん方の南隣の家に住んでいたという。 捜査関係者によると、大山容疑者は16日夜、事件現場から20キロ以上離れた高砂市内の路上で寝ているところを、通報を受けて駆けつけた警察官によって高砂署に任意同行されたという。 その際、大山容疑者は「人を殺した」などと説明したが、日時や場所などの具体的な情報は説明せず、話がかみ合わない部分もあり、県警は事件を把握できなかったという。 県警はその後、大山容疑者を過去に住んでいた事件現場付近まで送り届けたという。 事件現場付近の防犯カメラには、17日に大山容疑者が徒歩で移動する姿が記録されていたが、県警はその後の具体的な足取りはつかめていないという。 県警は23日に大山容疑者の逮捕状を取り、24日に公開手配した。(中嶋周平)

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