名古屋市南区の交差点で29日、マイクロバスに男女2人がはねられ死亡した事故で、バスを運行していた「名古屋スイミングクラブ」(名古屋市南区)が同日夜、報道各社の取材に応じ、謝罪した。事故を起こしたとして逮捕された80代の運転手の男は、1年ほど前から中型バスの駐車がスムーズでなくなったため、マイクロバスの専従になっていたという。 愛知県警によると、バスを運転していたのは、名古屋市中川区の自称アルバイト、酒井照也容疑者(85)。横断歩道を渡っていた名古屋市千種区の田中新さん(35)と名古屋市南区の大石有記さん(36)をはね、死亡させるけがを負わせたのに、そのまま逃げた疑いがあるとして、30日未明に逮捕された。酒井容疑者は事故後もバスを走らせ、バスは数百メートル離れた場所で見つかったという。 名古屋スイミングクラブによると、クラブは1964年開校で、会員は小中学生を中心に約1700人。卒業生には五輪選手もいるという。運営会社の高間和幸事業部長(58)の説明では、酒井容疑者は60歳過ぎに嘱託職員として入社。送迎バスの運転手を務め、数年前からはパート勤務で週5日ほど運転していた。 1年ほど前、クラブの駐車場に中型バスを止めようとして電柱に接触しそうになり、3、4回やり直すことがあったため、車体が小さいマイクロバスを担当してもらうことになった。クラブで運転手をしている間に、事故を起こしたことはなかったという。