大阪・関西万博会場(大阪市此花区)の公式ストアで万博関連グッズを万引きしたとして、大阪府警は1日、東京都と埼玉県の16歳の少年2人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。いずれも容疑を認めているという。 府警は他にも2人が関与し、売却目的で大量の商品を盗もうとした疑いがあるとみている。 捜査3課によると、逮捕容疑は共謀して6月11日午後2時ごろ、万博会場内の公式ストアで、公式キャラクター「ミャクミャク」をモチーフにしたデザインのショッピングバッグ6個(税込み計1万4520円相当)を盗んだというもの。 逮捕された2人のうち、東京都の無職少年は「4人で盗んだ」、埼玉県の通信制高校生は「高く売れる鉄道模型を狙った」などと述べているという。 会場内の防犯カメラには、他の2人を加えた4人で行動を共にする様子が映っていた。 この4人組は事件後、会場内の別の公式ストアから出る際に店員から「未精算品がある」と万引きを疑われ、ショッピングバッグに入れていた商品を陳列棚に戻したり、その場に放置したりして立ち去ったという。 それらの商品は約170点(計約74万円相当)にのぼり、逮捕された高校生が供述している限定品とみられる鉄道模型のほか、ミャクミャクのカチューシャや扇子などが含まれていたという。 逮捕された2人は趣味のゲームを通じてSNSで知り合ったといい、府警は残る2人の行方を捜している。 公式ストアでは他にも多数の万引き被害が確認されている。 このうち府警は6~7月、ミャクミャクグッズなどを盗んだとして東京都内の大学生の男2人を逮捕している。今回の少年らとは別グループとみている。(岡田真実)