娘と同世代の11歳少女に「性的グルーミング」 法廷で男が語ったのは…【傍らで聴く-静岡法廷傍聴記-】

裁判では日々、事件の背景がさまざまな言葉で語られています。傍聴席から、そこに浮かぶ社会の姿を見つめます。 ◇-◇-◇-◇-◇-◇ 未成年者を狙った性犯罪で罰金刑を受けた男が、2年もたたないうちに同様の犯行に及んだ。背景にあったのは「この程度なら問題にならない」という認識の甘さ。別れた妻との間に同年代の娘がいるにもかかわらず、「性的グルーミング」と呼ばれる手口で少女たちに接近していた。 男(44)は香川県丸亀市在住。検察によると、2025年6月19日から同月28日までの間に、カラオケ配信アプリで知り合った11歳の少女に卑猥(ひわい)なメッセージを送付。静岡県内の商業施設でわいせつ目的で面会した罪に問われた。また25年11月、同様の手口で誘い出した16歳の少女と静岡県内のホテルで性交した県青少年環境整備条例違反の罪でも起訴された。 4月24日、静岡地裁で開かれた初公判で、男は「間違いないです」と起訴内容を認めた。 ■男には小学生の娘が…母の涙に「情けない」 公判では、事件当時に男と同居していた母親が情状証人として法廷に立った。男が逮捕されて以降、丸亀市から片道4時間かけて何度も面会に通い、保釈後も一緒に住んでいるという。「ショックを受けた」としつつ、更生に向けて監督を誓う母親。検察官は男に小学生の娘がいることを指摘し、事件の悪質性を説いた。 検察官「(母親の)孫と同じような子に性的行為をしようとしていた。事の重大さを認識しているか」 母親「はい…」 検察官「被害者の親たちが示談に応じなかった気持ちが分かるか。お金の問題ではないということ」 母親「分かります…」 涙ぐむ母親が証言台を降りると、男の被告人質問が始まった。検察官は、男が年齢を若く偽っていたことや、「初対面の人に会うのは怖い」と不安を伝えていた少女を言葉巧みに誘い出していたことを明かした。 検察官「相手はまだ子どもだ。少女に何をやっているのか。自分の娘が同じ事をされたらどう思うか」 男「許さないと思う」 検察官「お母さんの姿を見てどう思ったか」 男「情けない。(自分は)何をしてるんだって…」 男はしきりにまばたきをし、鼻をすすった。

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