鎖で繋がれていた入所者もいた 火災があったスリランカの施設

コロンボ、スリランカ、6月6日 (AP) ー スリランカ西部にある無許可の高齢者福祉施設で発生した火災で、犠牲となった入所者のうち1人が鎖で繋がれた状態であったことが、同施設の職員の証言で明らかになった。別の1人は拘束を解かれて救出されたという。 施設の職員は5日、「2人の入所者が鎖で繋がれていた」と証言した。「目を離すと逃げ出してしまうため、少しも動けないようにしていた。以前、プラスチック製の椅子に繋がれていた入所者が、椅子ごと移動してワイヤーフェンスに引っかかって戻されたことがあった。また、別の入所者は足にけがを負ったまま泥地や水田に入り込んでしまったこともある。そのため、鎖で繋いでおく必要があった」と説明している。 同職員は、入所者に危害を加える意図はなかったとした上で、入所者が精神科の治療を受けていたため、逃げ出して穴や井戸に落ちたり、車にひかれたりした場合の責任を施設側が負わなければならなかったと付け加えた。しかし、この入所者への処遇をめぐり、世論の批判が強まっている。 当局者によると、精神疾患を持つ人々を対象としていたこの福祉施設の火災現場は、5日の時点で放置された状態となっている。負傷者のうち1人が病院で死亡したため、死者は12人から13人に増加した。 首都コロンボから南東に約55キロ離れた小さな町アングルワトタにある同施設の焼け跡には、メガネケースや医薬品、リクライニングチェアなどが散乱している。生き残った入所者は近くの老人ホームに移送された。 警察によると、出火当時、施設には71人が滞在していた。そのうち50人は近隣住民や消防士、警察によって救出され、7人が現在も入院している。アングルワトタ警察署の警察官が匿名を条件に語ったところによると、5日にも新たに1人が負傷により死亡した。 前出の職員は、水ポンプに接続された電線の漏電が出火原因とみられると語った。火は最初に積み上げられたマットレスや枕に燃え移り、瞬く間に建物全体に広がったという。大半の入所者は救出されたものの、10人が火災に巻き込まれて焼死し、その後3人が病院で死亡した。 施設の責任者は、過失致死の疑いですでに逮捕されている。責任者は4日に出廷し、捜査が進められる間、1週間の勾留が命じられた。 高齢者国家事務局の事務局長であるチャトゥラ・ミフドゥム氏は、この施設が高齢者福祉施設としての登録をしていなかったことを明かし、法律やガイドラインに従うよう警告していたと述べた。同氏によると、施設は本来15人ほどしか収容できないスペースに71人が暮らしており、過密状態だったという。政府当局者は以前にも同施設を訪問し、運営側に法を遵守するよう指導していたが、詳細については明かさなかった。 一方、施設の管理者は、政府当局者の要請を受けて登録手続きを行っている最中に火災が発生したと主張している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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