再審見直し法案「抜け道のないように」 袴田巌さんの姉が国会で訴え

刑事裁判をやり直す再審制度の見直しに向けた刑事訴訟法改正案をめぐり、死刑確定から再審無罪となった袴田巌(いわお)さん(90)の姉・秀子さん(93)が9日、衆院法務委員会で参考人として意見を述べた。「巌だけが助かればいいと思っておりません。(法案に)抜け道のないようにご検討いただきたい」と訴えた。 袴田さんは、静岡一家殺害事件で逮捕されてから、2024年に再審無罪になるまで58年を要した。身体の拘束は48年に及び、心を病んだ。 秀子さんは「私たちは運命だと思っております。誰も恨むつもりはございません」としつつ、「なんでこんなに長くかかったのでしょう。法に不備があるからだと思う」と語った。 袴田さんの再審無罪につながる証拠が開示されたのは、初めての再審請求から29年後だった。秀子さんは「証拠開示があったおかげで、今の巌がある。良い証拠も悪い証拠も、全部出して裁判をするのがフェアではないか」と話した。 そして立法を担う国会議員らを前に「神様がつくった法律ではない。人間がつくった法律を、人間として改正していただきたい」と求めた。(宮島昌英)

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