高知県土佐清水市が発注した公共工事をめぐる談合事件の裁判で、前市長・前市議から入札の価格を聞き不正に落札した罪などに問われていた、業者の男2人の判決公判が10日に開かれ、2人に執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。 ■事件の経緯 この事件は、土佐清水市の公共工事をめぐり公正な入札を妨害した罪などで、前市長の程岡庸氏、前市議会議員の永野裕夫氏、四万十市の会社役員・榮勇男被告、元会社役員・小野和幸被告の計4人が2025年11月に逮捕され、その後起訴されています。 起訴内容によりますと、4人は共謀し、2025年5月28日に行われた「宿泊型多文化共生コミュニティ施設改修工事(電気工事)」の指名競争入札で、入札の最低制限価格を、程岡前市長が永野前市議に伝え、そこから榮被告へ、そして1人の人物を介して小野被告へと伝え、最終的に小野被告が代表を務める会社に落札させ、公正な入札を妨害した罪などに問われています。 【入札価格 漏えいの流れ】 程岡前市長→永野前市議→榮被告→1人を介する→小野被告の業者が落札 【逮捕・起訴された4人の罪状】 ▼程岡庸 前市長 入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律違反、公契約関係競売入札妨害 ▼永野裕夫 前市議 入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律違反、公契約関係競売入札妨害 ▼榮勇男 被告(会社役員) 公契約関係競売入札妨害 ▼小野和幸 被告(元会社役員) 公契約関係競売入札妨害 ■これまでの裁判 2月2日の初公判で、2人は「間違いありません」と起訴内容を認めていました。 初公判で検察官は「榮被告は、仕事の関係で小野被告の会社と親しくなり、旧知の仲にあった程岡前市長に小野被告を紹介した。小野被告から入札について相談を受けた榮被告が、永野前議員に連絡し、程岡前市長に伝わった。程岡前市長は最低制限価格の決裁をした後、価格を永野被告に伝えた」と述べ、4人の関係性や、最低制限価格がどのように伝えられたのかを説明していました。