アフガンのタリバン暫定政権、女性の足露出や化粧も禁止 抗議デモを武力鎮圧

【AFP=時事】国連人権理事会から任命された10人の独立専門家は11日、アフガニスタン西部ヘラートにおいて、イスラム主義組織タリバン暫定政権の勧善懲悪省(宗教警察)が女性の行動を厳格に制限していることを非難し、一連の規制に抗議する直近のデモの最中に、少なくとも2人が死亡、20人以上が負傷したと発表した。 勧善懲悪省が女性や少女が公の場で足(足首から下)を露出することや、化粧をすることを禁止すると発表して以来、ヘラートでは数日間にわたって緊張が高まっていた。国連の専門家によると、取り締まりによってすでに数十人の女性が拘束されたという。 国連の専門家によると、9日に行われた抗議デモは武力鎮圧され、少年1人が射殺された。目撃者によると、治安部隊がデモ隊に向けて発砲したという。 国連の専門家は11日の声明で、少なくとも2人が死亡し、20人以上が負傷したと発表した。一方、アフガン警察側は武器の使用を全面的に否定している。 国連の専門家は、「女性たちが服装規定違反を理由に拘束されたという申し立ては極めて憂慮すべきものであり、表現の自由や性差別を受けない権利の行使を処罰しているように見えることから、恣意(しい)的かつ不法な拘束に該当する可能性がある」と指摘。 「平等、平和的集会の自由、表現および移動の自由、そして恣意的な拘束からの保護は基本的人権だ」と付け加えた。 拘束された女性たちの中には、国際組織、国境なき医師団(MSF)に雇用されている医療従事者の女性も含まれており、同組織は拘束を強く非難している。 MSFによると、この女性は6月6日、ヘラート州立病院に出勤する途中で勧善懲悪省の職員に呼び止められ、女性に対する服装規定に違反したとして拘束された。 MSFが支援する同病院の小児科病棟で働いている女性は2日間にわたって拘束され、勧善懲悪省が義務付ける衣服を着用するという誓約書に署名させられた後、6月8日に釈放された。誓約書には女性だけでなく、夫と親族も署名させられた。 MSFは声明で、「ヘラートでの服装規定の強制執行の一環として、MSFの職員1人が逮捕・拘束されたことに憤りを感じている」「この事件は特異なケースではない。アフガンの女性たちは、移動や公共の場へのアクセスにおいて、すでに極めて厳しい制限に直面している」と強調した。 アフガンでは、女性は外出時、顔を含む体のほぼ全体を布で覆わなければならない。また、特定の職業に就くことや、中等教育や高等教育を受けることも禁止されている。 勧善懲悪省は、AFPからのコメント要請に応じず、ヘラートでの服装規定違反による女性の拘束について言及していない。 だが、同省ヘラート支部は、新たな規制が最近発効したことを認めており、違反した場合は勾留や拘禁刑につながる可能性があると警告している。【翻訳編集】 AFPBB News

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