「50%前進。まだ終わりじゃない」 再審制度見直しで袴田秀子さん

刑事裁判をやり直す再審制度の見直し案が衆院の法務委員会で可決された12日、死刑確定から再審無罪となった袴田巌さん(90)の姉・秀子さん(93)が記者団の取材に応じ、「100%というのは難しい。50%は前進した。良しとしなければならない」と語った。 ただし、「これで終わりではない。第一歩だ」とし、再審開始に対する検察の抗告の禁止や、証拠の全面開示をめざして活動を続ける考えを示した。 巌さんは、殺人事件での逮捕から2024年に再審無罪を勝ち取るまで58年を要した。検察の抗告も長期化の一因だった。巌さんの無罪確定をきっかけに見直し議論が進んだ。秀子さんは「見向きもされなかったが、関心をもっていただいてありがたい」とした。 与野党の会議のほか、国会にも参考人として出席して意見を述べてきた。抗告の全面禁止の実現に加えて、「良い証拠も悪い証拠も全部出して裁判をするのがフェアではないか」などと訴えていた。 抗告の厳格化などは見直しに盛り込まれたが、十分に願いがかなう改正にはなっていない。それでも、「まだ参議院の議論もあるし、(見直し規定に基づいて)5年ごとに検討するのに期待したい」とした。さらに、「これからも、まだまだ黙ってはいませんよ」とも話した。(青田秀樹)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする