駅で通り魔、トランプ氏来訪で大暴動21人逮捕…W杯の決勝を控えたニューヨークで急拡大する「治安崩壊」

最大の駅で通り魔、市営バスで乗客射殺、女子高生が校内で刺され、街ではスポーツファンが大乱闘ーー。ワールドカップ(W杯)サッカーを直前に控えたニューヨークは粗暴犯罪のオンパレードだ。少々の事件では大騒ぎしないニューヨークだが、不穏な雰囲気は通常を上回っている。ドローンやAIという新しい技術も、大きな脅威だ。限りない不安を抱えながらW杯が開幕する。 今回のW杯は、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国の16都市で開催される。そのうちの11都市がアメリカだ。ニューヨークでは試合は行われないが、ハドソン川を渡ったニュージャージー州の「メットライフ・スタジアム」では決勝(7月19日)を含む8試合が行われる。多くの観客や大会関係者はニューヨーク市内に宿泊するため、大会が滞りなく実施されるかどうかは、全米最大都市のニューヨークにかかっていると言っても過言ではない。 6月11日の開幕が迫った7日夜、アメリカ最大の乗降客数を誇るニューヨークのペン・ステーションで男が構内にいた6人を次々にナイフで刺した。現場は被害者の血で染まり、逃げ惑う乗降客の恐怖におののく叫び声が響き渡った。 現場で取り押さえられた51歳の男はホームレスで、精神的にかなり不安定な状態にあったという。刺された6人とは面識はなく、不特定多数を狙った通り魔事件だった。 ペン・ステーションは「メットライフ・スタジアム」での試合のために運行される特別列車が発着する駅で、現場となったのは特別列車を運行するニュージャージー・トランジットのホーム近くだ。ホームレスがそれを知っていたかどうかはわからないが、W杯直前に起きた事件としては、あまりにも不穏だ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする