金沢、組事務所二つ並ぶ 卯辰組組長ら7人逮捕 禁止区域に開設、県暴排条例違反疑い

●同じ山口組傘下の別組織と 昨年5月ごろ、暴力団組事務所を金沢市内の禁止区域で開設したとして、石川県警は19日、県暴力団排除条例違反の疑いで、指定暴力団山口組卯辰組組長の無職山口外喜範容疑者(76)=同市神田2丁目=と構成員の計7人を逮捕、送検したと発表した。卯辰組が開設した事務所は同市新神田3丁目地内にある。捜査関係者によると、隣には同じ山口組傘下組織の事務所があり、1年にわたって二つの暴力団事務所が並び立っていた。 このほかに逮捕されたのは、いずれも卯辰組構成員の▽富山市婦中町響の杜、無職大島祐樹(40)▽金沢市新神田4丁目、無職中村正人(59)▽同市寺町5丁目、自称彫師四柳洋和(56)▽同市野町2丁目、自称サービス業大田晴丈(なりとも)(54)▽同市諸江町上丁、無職渡邉俊希(33)▽住所、職業いずれも不詳松田尚喜(36)の6容疑者。 逮捕容疑は共謀し、昨年5月ごろ、金沢市内で暴力団事務所の開設や運営が禁止されている都市公園の周囲200メートル内に卯辰組事務所を開設、運営した疑い。県警は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。県警によると、金沢市内は、ほぼ全域が暴力団事務所の開設禁止区域となっている。 捜査関係者によると、卯辰組の事務所は滝本組が過去に事務所として使用していた物件という。卯辰、滝本両組はいずれも、指定暴力団山口組直系の2次団体である一会(はじめかい)(大阪市)の傘下組織で、県警は事務所の開設に至った経緯を調べている。 ●4年前も同じ場所で 捜査関係者によると、卯辰組はかつて白山市内に事務所を構えていた。山口容疑者が5代目組長に就いた頃から、移転先を探していたとみられる。山口容疑者は22年7月ごろに、今回と同じ建物に事務所を開設したとして、24年5月に逮捕された。 ★石川県暴力団排除条例 2011年に施行され、組事務所開設制限や公共工事への参入防止、用心棒代の支払いなどによる組織への利益供与を禁じている。 19年に改正され、組事務所開設に関する規制などが強化された。「学校や公民館、図書館などの周囲200メートル」だけだった開設禁止区域に「都市公園の周囲200メートル」「住居・商業・工業系用途地域」が加わった。指定場所で事務所を開設、運営した場合、1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科せられる。ただし、条例施行前からある組事務所は規制の対象外となる。

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