甲府市の東京電力の事務所が放火された事件で、甲府地検は27日までに現住建造物等放火の疑いで逮捕されたスリランカ国籍の男を建造物損壊などの罪で起訴しました。 建造物損壊と麻薬取締法違反の罪で起訴されたのは甲府市長松寺町の飲食店経営、コタポラゲ・チャノルラキシャン・ジャサンタ被告(32)です。 起訴状などによりますと、コタポラゲ被告は4月4日午前5時ごろから午前5時半ごろにかけ、東京電力パワーグリッド山梨総支社甲府事務所で、軽油を浸してライターで点火した複数の布切れを通用口付近や窓サッシの上に置いたほか、正面玄関の屋上に投げ込むなどして扉や外壁などを焼き焦がしたとされます。 また、電子レンジを投げつけてガラス扉を割るなどしたとされ、損害額は計約223万円に上るということです。 このほか、コタポラゲ被告は同日、自宅で乾燥大麻0.66グラムを所持した罪でも起訴されています。 コタポラゲ被告はこれまでの警察の調べに「店の電気を勝手に止められたことに腹が立ち、建物を燃やした」などと容疑を認めていました。