「片づけられない人々の孤独」 ″関西ナンバーワンの特殊清掃業者″ 僧侶でもある社長が語る

「7年ほど前、大阪府にある45階建てのタワマンを訪れました。依頼者は、40代半ばの男性。過去に不動産会社の営業マンとして働いていて、26歳で年収3000万円を稼ぐエリートでした。彼の部屋は28階にある3LDKで、一人暮らしには十分すぎる広さでしたが、中に入ると全部屋の天井までビッシリとゴミ袋が積み上がっていました。床には腐った生ものが落ちているのでゴキブリが発生し、ゴミをエサとして認識したハトまで部屋に入ってきたほどです」 そう語るのは、大阪市の特殊清掃会社『関西クリーンサービス』の亀澤範行社長(45)だ。悪臭や害虫の発生から近隣住民とのトラブルに発展することも多く、今や社会問題と化している「ゴミ屋敷」。ここ5年間(’20〜’24年)の認知件数は、6000件を超えている。そんなゴミ屋敷に日々向き合い続けているのが、亀澤氏の会社だ。一般的な特殊清掃は孤独死の現場などを取り扱うが、同社ではそれに加え住民の力ではどうにもできないゴミ屋敷の清掃も請け負っている。 亀澤氏は’07年に『関西クリーンサービス』を設立。数多のゴミ屋敷や事故物件の清掃に向き合う一方、「遺族の心もケアしたい」と’21年に出家して真言宗の僧侶となった。現在は特殊清掃の一環として読経などの仏事も行うなど、業界の中でも異彩を放つ。そんな亀澤氏によれば、ゴミ屋敷の背景には住人の貧困や孤立があるという。全国に広がるゴミ屋敷の実態と「片づけられない人々の孤独」について、亀澤氏に聞いた。

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