先月、北海道で起きた二つの凶悪事件に相次いで判決が言い渡された。 「旭川女子高校生殺害事件」の内田梨瑚(りこ)被告には懲役27年、「江別大学生集団暴行死事件」の川村葉音(はおと)被告には懲役30年という結果となった(※)。犯行当時、内田被告は21歳、川村被告は20歳だった。 ※前者は2024年4月に旭川市で17歳の女子高校生が殺害された事件。後者は同年10月、江別(えべつ)市で20歳の男子大学生が集団暴行を受けて死亡し、金品を奪われた事件。 いずれの事件でも遺族は極刑を求め、世論にも厳罰を望む声が広がった。しかし、裁判所が選択したのは、ともに有期刑だった。 そもそも、有期刑と無期懲役を分けるものは何なのか。 実は、犯行当時の年齢が旭川・江別の被告らとほぼ同じだった女性に対し、無期懲役判決が言い渡された事件がある。1990年に起きた、いわゆる「赤池町保険金殺人事件」だ。 当時まだ20歳だったこの女性が起こした、無期懲役が相当と判断されるほどの身勝手で残忍な事件とは、いったいどのようなものだったのか。(ライター:ミゾロギ・ダイスケ)