フランスとモロッコの2026年北中米ワールドカップ(W杯)準々決勝を翌日に控えた8日(現地時間)、モロッコのサッカーファンがフランス代表チームの宿泊ホテル前で爆竹を鳴らしたり太鼓を叩いたりして騒ぎ、選手団の睡眠を妨害した。 仏スポーツメディア「RMCスポーツ」によると、モロッコのファンは8日夜、米ボストンのフランス代表チームの宿泊ホテル付近で爆竹を鳴らし、太鼓を叩いて応援活動をした。 ファンは夜10時40分ごろからホテル周辺に集まり始め、徐々にホテル側に移動し、車のクラクションを鳴らしたり太鼓を叩いたりして騒音を出し続けた。 モロッコのファンはフランス代表の警備担当者から解散を求められた後、大きな衝突なく去って行った。 フランスとモロッコの準々決勝は9日午後、米ボストンで行われる。今回の対戦は単なるサッカー試合以上の意味を持つと評価されている。モロッコはフランスの植民地支配を受けて1956年に独立するなど、両国は複雑な感情を共有しているからだ。 現地ではモロッコのファンにとってフランスを破ることは単なる勝利を越える象徴的な意味を持つという分析もある。 フランスには100万人以上のモロッコ系住民が居住している。現地メディアによると、一部の住民はフランス社会で差別や疎外感を経験したと感じていて、サッカーを通じてモロッコ人としてのアイデンティティを強く表す傾向があるという。 フランス内務省は試合結果にかかわらず両国ファンの間で衝突や暴動が発生する可能性に備え、警備を大幅に強化した。 内務省はパリの8000人を含め、全国に2万人以上の警察と憲兵を配置する予定だ。交通当局も試合終了後にシャンゼリゼ通りなどに多くの人々が集まるとみて、同日午後9時から周辺の地下鉄駅を閉鎖することにした。 2022年カタールW杯の準決勝で両国が対戦した当時も全国で262人が逮捕されるなど大小の衝突が発生した。