「首がない…」札幌ススキノ男性殺害首切断事件【発生から3年】もう一人の”当事者”が「事件風化」を願う切実な理由

ホテルの運営管理者の男性 「なぜうちだったんだろう」 社会に大きな衝撃を与えた事件から3年ー。事件現場となったホテルの運営管理者の男性がHBCの取材に重い口を開いた。 ■一報、そして、耳に届いた「首がない」の衝撃 2023年7月2日日曜日。札幌・ススキノの一角にあるホテルで、首を切断され、頭部がない男性の遺体が見つかった。その日、ホテルの運営管理者の男性は、札幌から遠く離れた函館の地にいた。休日の夕方、スマートフォンに連絡が入る。画面に表示されたのは、現場となったホテルの支配人の名前だった。『ホテルで人が倒れていた。亡くなっているだろう』という事件の一報だった。 第一発見者のアルバイト従業員の話では、現場となった部屋には、血痕や目立った汚れはなく、ベッドもアメニティも未使用のまま…。さらに、『一瞬しか見ていないが、体つきから女性が倒れているのかと思った。浴槽で横たわる身体をトントンと叩いて呼びかけたが、いっさいの反応はなかった』と支配人に状況を説明したという。 ホテルの運営管理者の男性は、すぐに札幌に向かったが、到着した時、見慣れたホテル周辺の景色は一変していた。周囲は、規制線が張り巡らされ、当該の部屋に入ることは許されなかった。 凄惨な現場を直接、目の当たりにしたのは、支配人と第一発見者の従業員だけだ。 張り詰めた空気の中、現場に出入りする警察官と救急隊員の会話が偶然にも運営管理者の男性の耳に届いた。 『首がないー』。耳を疑ったその言葉が、3年経った今でも頭を離れないという。 ホテルの運営管理者の男性 「信じられないとも思えないほどの衝撃だった」 ■コロナ禍からの回復が一転…「二次被害」の現実 ホテルの運営管理者の男性 「今なお、売り上げや客数は事件前の半分以下…ずっと赤字が続いている」 事件現場となったホテルは、外見上は事件前の姿に戻ったかもしれない。しかし、経営状態はまったく回復せず、3年たった今も尾を引いている。新型コロナウイルスの猛威がようやく収まり、客足が戻りつつあった矢先だった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする