【元白バイ隊員が回想する、苦い記憶】 交通違反取締りでの手強い違反者「ゴネられストーリー」

交通違反の取り締まりをしていると、素直に違反を認める人もいれば、かなり強く反発してくる人もいます。 今回は、私が白バイ隊員時代に経験した「かなりゴネられた違反者」の話と、そのとき現場でどう対応したのかを紹介したいと思います。詳細な内容については一部変えており、個人情報などは伏せていますが、実際の現場感が伝わる内容になると思います。 【「俺は悪くない!」から始まった取締まり】 交通量の多い幹線道路で取締まりをしていたときのことです。かなり悪質な信号無視車両が、目の前を通過していきました。本当は速度超過の取締りを重点的に行っていたのですが、たまたま交差点で赤信号待ちで停止していました。そして目の前の信号が赤色から青色に切り替わり、発進しようとしたところで、ワゴンタイプの車が速い速度で通過していきました。 当然、私の見ている信号が青に切り替わったので、交差する道路信号は当然赤色となっています。ですが、そのワゴンタイプの車はブレーキを踏んで減速するような素振りもなく、交差点を速い速度で通過していったのです。しかも、交差点進入時には歩行者もおり、タイミングが少しズレていたら重大事故になってもおかしくない状況でした。 私は白バイのサイレンを鳴らし緊急走行を開始し、すぐに停止を求めました。すると運転手は車から降りるなり、 「今のは黄色だろ!」 「お前ら隠れて取り締まりしてるだろ!」 「こんなの捕まえるのおかしい!」 と、かなり強い口調。 最初はよくある反応だと思っていましたが、そこからが長かったんです。とにかく違反を認めません。 違反者の方は 「停止線を越えた時は黄色」 「歩行者はいなかった」 「白バイ側の見間違い」 「動画を見せろ」 「上司を呼べ」 など、次々に主張してきました。 もちろん、こちらは感情的にはなりません。交通取り締まりで大事なのは、“冷静さ”です。こちらが感情的になると、現場はさらに荒れてしまいます。 そのため ・どの位置で信号を確認したか ・なぜ危険と判断したか ・どのように違反を認定したか これを一つずつ丁寧に説明しました。 ただし、相手は完全に納得しているわけではありません。 しかもその車の運転手はなかなか運転免許証を提示してくれません。 【運転免許証を提示しないとどうなる?】 ■道路交通法第95条第2項 【提示義務】 自動車等を運転中、警察官から免許証(またはマイナ免許証)の提示を求められたときは、これを提示しなければならない(罰則…5万円以下の罰金) となっています。 ちなみに「提示」とは、さし出して見せることであり、手渡すことは必ずしも必要ではないですが、警察官が免許証の記載事項等を十分認識できる程度の見せ方でなければならないのです。頑なに免許証を提示を拒み続けると最悪の場合、逮捕される可能性もあります。 最初は運転免許証の提示を拒んでいたものの、徐々にトーンダウンし運転免許証の提示に応じてくれました。内心、やっと違反について認めてくれたのかと思ったのも束の間、次は「絶対にサインしない」と申し立ててきたのです。

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