元東映宣伝部長が明かすアクションスターのゴタゴタ 「この内容でOKが出ると思っているのがどうかしてるよ!」吉田豪

各界の著名人が気になる本を紹介する連載「読まずにはいられない」。今回は書評家、プロインタビュアーの吉田豪さんが『実録! 東映三角マーク宣伝部 義理かく、恥かく、人情かく!?』(福永邦昭著、尾形敏朗構成)を取り上げる。AERA 2026年7月20日号より。 * * * ページを開くと目に入る、〈本書の内容について、東映株式会社は一切関与しておりません〉という不穏な一文。どうやらこの本、東映から直前でNGが出て写真が使えなくなったみたいなんだが、おかげで著者所有の貴重な写真が大量に掲載されたから結果的には良かったと思われる。 そして、いまは真っ当な会社になった東映にしてみれば、「義理かく、恥かく、人情かく」(東映の三角マークはその意味だとボクに教えてくれたのは山城新伍だった)時代の表沙汰にしたくないような話ばかり5代目東映宣伝部長が振り返ってるんだから、この内容でOKが出ると思っているのがどうかしてるよ! 古くは「太陽の王子 ホルスの大冒険」から「仁義なき戦い」「トラック野郎」、さらには「北京原人 Who are you?」まで、基本的には自分が広告宣伝に絡んだ作品について語る本だが、いちばん情報量が多いのは兄弟分・千葉真一のこと。しかもデビューから晩年まで付き合いがあったから、千葉真一がジャパンアクションクラブを日光江戸村に売却するに至るゴタゴタにも絡んできたのである。

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