[メキシコ市 15日 ロイター] – メキシコのシェインバウム大統領は15日、政府と国内の麻薬カルテルとの間に「致命的なつながり」があるとした米麻薬取締局(DEA)のコール局長の発言を一蹴し、「極めて遺憾」で根拠がないと述べた。 コール氏は14日、メキシコ政府と麻薬カルテルは「一体」であり、DEAの「最優先事項」だと発言した。 シェインバウム氏は定例記者会見で、「証拠に裏付けられたというより政治的な発言のようだ」と指摘。米国は世界最大の違法薬物市場だとし、DEAは米国内の麻薬の密売、流通、資金洗浄(マネーロンダリング)対策に注力すべきだと述べた。 メキシコ政府は14日、コール氏の発言を否定する公式声明を発表。同国の反カルテル対策の成果と矛盾すると述べた上で、メキシコの主権尊重を条件に、米政府と協力する用意があるとあらためて表明した。 米司法省は4月、麻薬カルテルに関係しているとしてシナロア州のルベン・ロチャ知事を起訴したが、シェインバウム政権は逮捕状の執行に十分な証拠がないとして強く反発。今週には、米国の移民取り締まりでメキシコ国民が死亡した件を巡り、米検察当局に刑事告発を行うなど、両国関係は悪化している。