取引先に架空発注を繰り返し、勤め先の日本製鉄(本社・東京都千代田区)から代金をだまし取ったとして、福岡県警は22日、いずれも元社員で兵庫県加古川市の大津隆吉(51)と満石隆之(44)の両容疑者ら3人を詐欺容疑で逮捕した。日鉄の被害総額は3億円に上り、取引先に支払われた代金の一部が両容疑者にキックバック(還流)されていたとみて、福岡県警は全容解明を進める。 他に逮捕されたのは、日鉄の取引先だった製鉄関連資材卸売会社「東光」社長の山崎純一容疑者(80)=北九州市八幡西区鷹見台1。逮捕容疑は、大津、満石の両容疑者は日鉄社員としてそれぞれ山崎容疑者と共謀し、2024年5月7~23日、計6回にわたり、東光に機械用潤滑剤を架空発注し、日鉄から代金として計約420万円をだまし取ったとしている。 ◇2015年から架空発注始めたか 県警は3人の認否を明らかにしていない。県警によると、大津、満石の両容疑者は日鉄で製鉄関連資材の発注などの業務に携わり、15年から機械用潤滑剤の架空発注を始めたとみられる。だまし取った金は遊興費などに使ったとみて調べている。25年2月に日鉄から相談を受け、県警が捜査していた。【川畑岳志】