特殊詐欺の電話をかける「かけ子」をさせるため、知人男性をマレーシアへ誘拐したとして、茨城県警下妻署と県警組織犯罪対策1課は22日、所在国外移送目的誘拐と職業安定法違反(有害業務目的紹介)の疑いで、同県古河市、指定暴力団住吉会傘下組織組長で無職、男(48)ら4人を逮捕した。県警は4人の認否を明らかにしていない。県警は特殊詐欺の実行役を現地の詐欺拠点に送り込んでいたとみて捜査している。 他に逮捕されたのは、同県八千代町、無職、男(36)と古河市、自称解体作業員、男(44)、八千代町、無職、男(50)。 4人の逮捕容疑は、共謀し、3月ごろから5月ごろまでの間、古河市内などで、無職、男性(49)=当時八千代町在住=に対し「海外でかけ子をしてこい」などと脅迫。4人の男のうち1人が5月5日に男性とともに航空機でマレーシアに入国し、特殊詐欺の実行役として派遣した疑い。 県警によると、男4人と男性は交友関係にあった。組長の男らは男性に対し「5000万円必要になった」「もう逃げられねえよ」「大変だけど稼げる」「稼いだ金の10%がお前の取り分だ」などと告げて連行していた。 男性は入国後、犯行グループの拠点で詐欺電話をかける練習をさせられたところ、拠点の幹部にかけ子としての適性がないと判断された。このため、入国から約2週間後の5月18日に帰国し、実際に詐欺電話をかけることはなかったという。男性が5月ごろ警察に相談し、被害が発覚した。