小池栄子“夏海”が元暴力団員にかけた言葉が胸に沁みる…一方、過去の事案も気になる展開へ<さよならノワール>

小池栄子が主演を務めるドラマ「さよならノワール」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第5話が8月4日に放送された。夏海(小池)が暴力団対策係のときに逮捕したことがある人物が暴行され、支援することになった。(以下、ネタバレを含みます) ■犯罪被害者支援室に焦点をあてた警察ヒューマンドラマ 本作は、警察の「犯罪被害者支援室」にスポットを当て、犯罪被害者や遺族らが再び人生の歩みを進めることができるように寄り添い、初動としての支援をしていく警察ヒューマンドラマ。 主演の小池は、元暴力団対策係の刑事で、ある事件を機に新設された犯罪被害者支援室に異動になった黒木夏海を演じる。その夏海の相棒となる、犯罪被害者支援室に派遣の支援員としてやって来た心理学者の白石絵梨子を北香那が務める。 被害者に対等かつ親身に寄り添うことができる夏海に対し、知識はあるがうまく被害者とコミュニケーションをとることができない絵梨子。異なる人生を歩んできた女性2人が互いを助け、足りない部分を補いながら犯罪被害者たちを癒していく。 ■夏海たちは元暴力団員の支援をする 夏海たちは、同僚から暴行を受けて入院となった高坂卓也(佐久本宝)の支援要請を受けた。勤めている工場の金庫にあった現金300万円を盗んだと疑われたのだ。暴力団員だった高坂は、3年前に逮捕された際、夏海たちの尽力で組を抜けた。その後、一丸美樹夫(おかやまはじめ)が営む自動車工場で、住み込みで働いていた。 更生を応援したい夏海と元暴力団員の支援に懸念を抱く絵梨子。また対立する2人だったが、支援室に所属する臨床心理士の田村貴子(戸田恵子)は夏海に過剰な思い入れはしないように注意し、今回の事案は絵梨子が主導するようにと言った。 夏海たちが会いに行くと、ちょうど一丸も見舞いにやって来た。すると、突如、高坂が「300万を盗んだのは俺です」と告白した。 ■夏海の言葉が高坂の胸に響く 元暴力団員、元犯罪者ということで向けられる疑いの目。かつて高坂が属していた指定暴力団「祥仁會」の会長・不二仁(浅野和之)も「一度ヤクザをやったもんがおとなしく真面目に暮らすのはムショに入るよりきつい。刺激が恋しくなる」と、わざわざ夏海に言いに来てもいた。 不二に「高坂は踏ん張っている」と返した夏海。高坂の「俺は男になれなかったんだよ。ヤクザとしても、カタギとしても」という言葉を聞いた夏海は、「だから男になろうとしてるの?誰かをかばってるんじゃない?」と問い掛けた。 すると高坂はナイフを絵梨子につきつけた。だが、それは高坂が思いを見抜かれたことで悪ぶった“芝居”。それをも夏海は見抜いていた。実は300万円の盗難は、経営悪化で社員に払う給料を捻出するための一丸の自作自演。それを悟った高坂が恩返しをしようと、うその自供をしたのだった。悟ったのは、一丸の手がきっかけ。かつて自分を受け入れてくれたときの手は温かかった。なのに、入院した自分を見舞って「疑ってない」と言ったときの手は冷たく震えていた。 「過ちを犯したら這い上がるのがどんなに大変か、教えてあげればよかったのよ。どん底から這い上がって、過ちを乗り越えて、歯を食いしばってがんばってきたあんただからこそ言えることでしょ。それが男になることじゃないの?」。 組を抜けるときに続いて寄り添い、信じてくれる夏海の言葉。そのときに握ってくれた手はどれだけ高坂にとって温かかったことだろうか。高坂が後悔の涙とともに口に出た「まだ間に合いますか」に、「何度も言ってるじゃないの、バカ」という返しも、優しく温かかった。 SNSには「今日の回、いい話だった」「黒木さんの言葉、説得力があった」「黒木は相変わらず説得が上手い」「黒木さんの行動も言葉もかっこよくて好き」「高坂にとってはいつまでも黒木の言葉と手を握ってくれたことが気持ちの支えになるんだろうな」「小池さんの演技力に感服」などの反響が寄せられた。 ■夏海とかつてバディを組んだ刑事は闇落ちか… 一方、夏海自身に関することも動き出した。 絵梨子のカウンセリングを受けることにした夏海は、「一番しんどい」こととして1年前の夏に暴力団対策係で一緒に働いていた山崎創(渡部篤郎)が行方不明になったことだと明かした。 山崎が行方不明となる前夜、夏海は山崎から「お前だけに話したいことがある」と連絡を受け、会いに行った。その日、夫は出張中で、夏海は寝ている娘を残して家を出た。だが、山崎は待ち合わせの場所におらず、探しまわって帰りが遅くなってしまい、その間に起きた娘が自分を探して家を出て交通事故に遭ってしまった。 幸い命に別状はなかったが、それが離婚のきっかけになり、山崎の行方も分からないままに。署内では「消されたんじゃないか」といううわさが出る中、本部で調査することになり、夏海たちは関われなくなってしまった。 「何か警察に不都合なことがあるということですか」と推測する絵梨子。夏海はうなずいた。 山崎の言葉通りにバカ正直に一人で行くべきではなかったのか、娘を置いて行くべきではなかったのか。夏海は答えの出ない問いにさいなまれていた。 支援室の仕事は他のことを考えてはできない。そう思って取り組んでいる夏海だが、高坂が「今の黒木さんに言っていいか迷ったんですけど」と前置きしながら、山崎が生きているかもしれないと伝えた。山崎は夏海とともに高坂が組を抜けるときに助けてくれた人物でもあった。高坂の昔の知り合いが横浜のカジノで似た男を見たのだという。 不二が夏海に会いに来たとき、高坂の件以外に山崎のこともにおわせたかったようだった。 また、絵梨子の恩師・五十畑修(岡部たかし)が田村に会い、「危険な方へ、危険な方へ」と進んでしまう性質の絵梨子を心配していると伝える場面があった。過去にトラブルがあった黒木と接することで、「本当のことが知りたい、力になりたいと、どんどん闇に首を突っ込んでいけば危険なことが起こらないとも限らない」というのだ。 山崎は闇落ちしたのか。本当に警察の闇なのか。この縦軸の展開にも注目だ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部

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